ロンドンでウクライナ和平サミット 欧米首脳が安全保障強化を協議
ロシアとウクライナの紛争をめぐる国際ニュースで、新たな動きです。欧米の首脳らがロンドンに集まり、ウクライナの和平計画と欧州の安全保障体制をテーマにした防衛サミットが開かれました。
ロンドンで防衛サミット 目的はウクライナ和平
欧州の国家元首や政府首脳、カナダのジャスティン・トルドー首相などが、現地時間日曜日にロンドンで開かれた防衛サミットに参加しました。このサミットは、1週間にわたる集中的な外交協議を受けて、ウクライナの和平計画を前進させることを目的としています。
軍事支援と経済圧力でウクライナを後押し
英首相キア・スターマー氏が主催した今回の会合では、ウクライナへの軍事支援の継続と、ロシアへの経済的な圧力の強化という二つの柱で、ウクライナの立場をどう強めるかが議論の中心となっています。
首脳らは、ウクライナに恒久的な平和をもたらし、今後のロシアによる攻撃を抑止し防衛できるようにするための「強く、長期的な合意」が必要だと強調しています。
誰が集まったのか 欧州と北米の顔ぶれ
今回のサミットには、ウクライナをはじめ、フランス、ドイツ、デンマーク、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スペイン、カナダ、フィンランド、スウェーデン、チェコ、ルーマニアの各国の指導者が参加しました。
これに加えて、北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長、欧州委員会と欧州理事会の議長、トルコの外相も出席しています。
- ウクライナ
- フランス
- ドイツ
- デンマーク
- イタリア
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- スペイン
- カナダ
- フィンランド
- スウェーデン
- チェコ
- ルーマニア
焦点は欧州の安全保障保証
首脳らは、ウクライナ支援にとどまらず、欧州全体の安全保障をどう強化するかについても、次のステップを打ち出す見通しです。
スターマー首相はサミット前の声明で、同盟国と連携しながら、欧州側が担う安全保障保証の準備を一段と進める必要があると強調しました。また、ロシアとウクライナの紛争は今や「転換点」を迎えているとの認識も示しています。
ここで言われる安全保障保証とは、ウクライナへの長期的な軍事支援枠組みや、防空能力の強化、情報や訓練面での支援などを含む広い概念だと考えられます。スターマー氏は、こうした欧州側の取り組みを、今後も続く米国との協議と並行して進める必要があるとしています。
ホワイトハウス会談の緊張が背景に
今回のサミットは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と米国のドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスで行った会談が、激しいやり取りとなった直後に開かれました。
この会談の結果、両国間で期待されていた鉱物資源をめぐる取引は中止となり、外交面での緊張が表面化しています。ウクライナと米国の間に生じたこうした摩擦は、欧州側が自ら安全保障の役割を強めようとする動きに、さらなる緊迫感を与えているとも言えます。
英・ウクライナ首脳会談と巨額融資
サミット前日の土曜日には、ゼレンスキー大統領がロンドンの首相官邸「10ダウニング街」を訪れ、スターマー首相と会談しました。
この場でスターマー首相は、ウクライナに恒久的な平和を実現するためのイギリスの「揺るがぬ決意」を改めて表明しました。
会談後、ウクライナのセルヒー・マルチェンコ財務相は、英国とウクライナが、防衛能力の強化を支えるために2.26ビリオンポンド(2.84ビリオンドル)の融資で合意したと発表しました。軍事支援だけでなく、財政面でも長期的な関与を示す動きだと言えます。
このニュースから読み取れるポイント
- ウクライナ支援は、軍事支援とロシアへの経済的圧力という二つの手段を組み合わせて進められようとしています。
- 米ウ関係に緊張が見える一方で、欧州は自ら安全保障保証の役割を高め、ウクライナを支える姿勢を明確にしています。
- イギリスとウクライナの融資合意は、戦場だけでなく財政面でも長期戦を見据えた取り組みとして位置づけられます。
ロシアとウクライナの紛争が「転換点」を迎えつつあるという認識の下、欧州はどこまで主体的な役割を担うのか。今後まとまる安全保障保証の具体像と、その実行ぶりが、2025年以降の国際秩序を占う試金石となりそうです。
Reference(s):
Western leaders gather in London to push for Ukraine peace plan
cgtn.com








