イスラエル、ベイルート空爆でヒズボラ関係者殺害と発表 レバノンは強く非難
イスラエル軍は火曜日、レバノンの首都ベイルート南部の空爆で、ヒズボラとイランのコッズ部隊に関係する工作員を殺害したと発表しました。休戦合意後も続く緊張が、再び中東情勢の不安定さを浮かび上がらせており、国際ニュースとして大きな注目を集めています。
イスラエル側「ヒズボラとコッズ部隊の工作員を排除」
イスラエル軍と情報機関モサド、国内治安機関シンベトは共同声明で、ベイルート南郊のSfeir地区の建物を夜間に空爆し、ハッサン・アリ・マフムード・ブデイルを標的として攻撃し、排除したと発表しました。
声明によると、ブデイルはヒズボラの「部隊3900」の一員であり、イランのコッズ部隊とも関係していたとされています。イスラエル側は、ブデイルがガザ地区のハマスと連携し、イスラエル市民を標的とする重大かつ差し迫ったテロ攻撃の計画を支援していたと主張し、即時の脅威を取り除くための攻撃だったと説明しました。
民間人にも被害、レバノン大統領は強く非難
今回の空爆は事前の警告なしに行われ、レバノン保健省によると、少なくとも3人が死亡し、7人が負傷しました。空爆は市街地で行われており、民間人への被害拡大が懸念されています。
レバノンのジョセフ・アウン大統領は声明で、この空爆をレバノンへの敵対的な試みの警告だと位置づけ、強く非難しました。アウン大統領は、イスラエルによる継続的な侵攻が続いているとし、レバノンの主権を守るために、同国の同盟国との連携を一層強化する必要があると訴えました。
休戦合意後も続く緊張 ベイルート南部で2度目の空爆
今回の空爆は、2024年11月にヒズボラとイスラエルの間で結ばれた休戦合意後、ベイルート南部で行われた2回目の空爆とされています。この休戦合意は、ガザ戦争をきっかけに1年以上続いた敵対行為を終わらせる転機とみられていました。
しかし、イスラエル軍はその後もレバノン領内への攻撃を断続的に実施しており、たびたびヒズボラ側の脅威を標的にしたと主張しています。レバノン側は、自国領への攻撃が休戦の精神に反すると批判してきました。
国境地帯の戦略拠点から完全撤収せず
イスラエルは現在もレバノン国境沿いの5カ所の「戦略的」地点に軍を駐留させており、休戦合意で定められた2月18日までの完全撤収期限を守れなかったとされています。国境地帯の緊張がくすぶる中での今回の空爆は、再び軍事的なエスカレーションを招くのではないかとの懸念を呼んでいます。
今後の焦点:休戦維持か、再燃か
今回の攻撃は、イスラエル側が差し迫った脅威への対処だと主張する一方で、レバノン側は主権侵害と見なしており、当事者の認識のギャップが改めて浮き彫りになりました。
今後の焦点となるポイントは、
- ヒズボラがこの空爆にどのように対応・報復するのか
- レバノン国内での政治的・社会的な圧力がどこまで高まるのか
- 休戦合意の枠組みが維持されるのか、それとも形骸化していくのか
ガザ戦争をきっかけに広がった地域全体の緊張が、再び拡大する可能性も否定できません。今回のベイルート空爆は、今後の中東情勢を占う一つの試金石となりそうです。
Reference(s):
Israel says Hezbollah, Quds Force operative killed in Beirut airstrike
cgtn.com








