ウクライナが中国新大使を任命 ネチタイロ氏起用の狙いは
ウクライナ、対中国外交で新たな一手
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、中国への新たな大使としてオレクサンドル・ネチタイロ氏を任命しました。中国語を話すベテラン外交官の起用は、今後のウクライナと中国の対話をどう変えていくのでしょうか。
ゼレンスキー大統領が大統領令に署名
大統領報道室によりますと、ゼレンスキー大統領は大統領令に署名し、ネチタイロ氏をウクライナの新たな中国大使に任命しました。この人事は、現地時間の月曜日に発表されたと伝えられています。
新旧大使のポイントは次のとおりです。
- 新大使:オレクサンドル・ネチタイロ氏(51)
- 前任大使:パブロ・リャビキン氏(2023年4月に中国大使に任命)
リャビキン氏の後任としてネチタイロ氏が起用される形で、ウクライナの対中国外交チームが刷新されることになります。
中国語に通じたベテラン外交官ネチタイロ氏
ネチタイロ氏は51歳のベテラン外交官で、これまで東南アジア地域を中心に実務経験を積んできました。
- 2016年6月〜2022年5月:マレーシア駐在ウクライナ大使
- 2017年9月〜2022年5月:フィリピン駐在ウクライナ大使(マレーシア大使と兼任)
学歴面では、1995年にTaras Shevchenko National University of Kievを卒業し、フィロロジー(言語・文学)の学位を取得しています。専攻は、ウクライナ語・文学と中国語・中国文学の教師養成で、言語と文化の両面を深く学んだ経歴を持ちます。
地元メディアによると、ネチタイロ氏は中国語と英語の両方を話すことができ、中国側との直接対話や交渉を自らの言葉で行える点が強みとされています。
なぜ今、中国大使の人事が注目されるのか
今回の任命は、ウクライナが中国との外交チャネルを一層ていねいに維持・活用していく姿勢の表れとも受け止められます。特に、相手国の言語と文化に通じた大使の存在は、微妙なニュアンスを含むやり取りや、長期的な信頼関係の構築において重要な役割を果たします。
中国語を使って直接コミュニケーションできるネチタイロ氏の起用により、
- 首都レベルの協議や高官同士の対話の質の向上
- 経済や人的交流など幅広い分野での意思疎通の効率化
- 誤解や情報の行き違いを減らし、関係安定に寄与する可能性
といった点が期待されます。
中国語と英語の両方を操るベテラン外交官が北京の公館を率いることで、ウクライナの対中国メッセージがどのように発信されていくのか。今後の動きに、国際社会の静かな注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








