イラン南部の港で大規模爆発 バンダレアッバースで560人超負傷 video poster
イラン南部ホルモズガーン州バンダレアッバースにあるシャヒード・ラジャイ港で燃料タンクが爆発し、少なくとも4人が死亡、560人以上が負傷しました。イランと米国の核協議が始まったタイミングで発生したこの事故は、地域の港湾インフラと安全体制への不安を広げています。
何が起きたのか
イランの準公式通信社メフル通信によると、現地時間の土曜日、ホルモズガーン州にある主要港で大規模な爆発が発生しました。地元の危機管理当局者は国営テレビに対し、シャヒード・ラジャイ港の埠頭エリアに保管されていた複数のコンテナが爆発し、これが事故の原因になったと説明しています。
爆発は港内のガスタンクで起き、巨大な煙の柱が空高く立ち上り、周辺の建物や車両に広範な被害をもたらしたと伝えられています。
負傷者と救助活動の状況
メフル通信によれば、この爆発で負傷した人は560人を超えており、これまでに4人の死亡が報告されています。イラン救急医療機構の報道官ババク・イェクタパラスト氏は、負傷者は近隣の医療センターに搬送されたと述べています。
また、地元の危機管理当局者は、現場から負傷者を避難させ、医療機関へ移送する作業が続いていると国営テレビで説明しました。現場の混乱が大きかったことがうかがえます。
シャヒード・ラジャイ港の重要性
爆発が起きたシャヒード・ラジャイ港は、イラン最大級のコンテナターミナルの一つです。メフル通信の2021年のデータによると、運営エリアと後背地を合わせた面積は4,800ヘクタール以上におよび、最大で9,000万トンの貨物を積み下ろす能力を持つとされています。
さらに、イランのコンテナ貨物の85%超がこのシャヒード・ラジャイ・コンプレックスで取り扱われているとされ、同国の貿易と物流を支える中核的な拠点です。こうした重要港湾での重大事故は、国内経済やサプライチェーンへの影響という点でも、今後の推移が注目されます。
核協議と同じ日に起きた爆発
今回の爆発は、イランがオマーンで米国との核協議第3ラウンドを開始したのと同じ日に発生しました。両国が核問題をめぐる交渉を進めるなかで、国内の重要インフラで重大な事故が起きたことは、イラン国内外の関心を集めています。
事故と核協議の間に直接的な関連が報じられているわけではありませんが、交渉の行方や地域情勢に敏感なタイミングでの出来事であることは確かです。国際ニュースとしても、政治・安全保障と経済インフラが交差する事案として位置づけられます。
これからの焦点
2025年12月8日現在、この爆発をめぐっては、いくつかのポイントが注目されています。
- 爆発の詳しい原因や、安全管理体制の問題点がどこまで解明されるか。
- イランのコンテナ貨物の多くを扱うシャヒード・ラジャイ港の操業や物流に、どの程度の影響が出るのか。
- 米国との核協議が進むなかで、今回の事故が国内世論や外交交渉の雰囲気にどのような影響を与えるのか。
エネルギー関連施設や巨大コンテナ港は、多くの人と貨物が集まる一方で、一度事故が起きると被害が甚大になりがちです。今回のイラン・バンダレアッバースでの爆発は、国際ニュースとしてだけでなく、現代の物流やエネルギーインフラのリスク管理を考えるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Over 560 injured in huge explosion at fuel tank in Iran's Bandar Abbas
cgtn.com








