米中通商協議へ 中国「平等と尊重が前提」と強調
米中通商協議をめぐり、中国外務省が「平等と尊重」を前提とした対話姿勢をあらためて示しました。トランプ政権の関税政策への反対を明確にしつつ、圧力には屈しない構えと、多国間主義を重視する立場を打ち出しています。<\/p>
「対話は歓迎、ただし平等と尊重が条件」<\/h2>
中国外務省の林剣報道官は、水曜日に行われた定例記者会見で、米国との通商をめぐる協議について次のように述べました。<\/p>
「中国は対話に開かれていますが、いかなる対話も平等、尊重、互恵を基礎としなければなりません。いかなる形であれ、圧力や威圧は中国には通用しません。」<\/p> <\/blockquote>
林報道官は、トランプ政権による関税政策に対して中国が一貫して反対していると強調し、米中間の摩擦は「圧力」ではなく「対話」によって解決すべきだという姿勢を示しました。<\/p>
米側の要請で実現する次回会合<\/h2>
林報道官によると、米国はここ数日、対話の意向を繰り返し表明しており、今後予定されている何立峰(へ・リーフォン)中国副首相とスコット・ベセント米財務長官による会合も、米側の要請に基づくものだと説明しました。<\/p>
この発言は、中国が「対話を拒んでいるのではなく、条件を満たせば応じる用意がある」とアピールしつつ、主導権は米側の働きかけによって生じたという構図を示すものといえます。<\/p>
中国経済の「強靭さ」と「高品質な発展」をアピール<\/h2>
林報道官はまた、外部からの衝撃があっても中国経済の基礎的な強さは変わらないと強調しました。<\/p>
「外部からの衝撃があっても、堅固な基礎、多くの優位性、強いレジリエンス(回復力)、広大な潜在力といった中国経済のファンダメンタルズ(基礎条件)は変わりません。中国の高品質な発展の堅固な勢いも変わりません。」<\/p> <\/blockquote>
対外的な圧力や景気の不確実性が指摘される中で、中国としては「成長の土台は揺らいでいない」と内外にメッセージを送る狙いがあるとみられます。<\/p>
一国主義・保護主義・経済的いじめへの反対<\/h2>
林報道官は、中国が国際社会との連帯と協調を強める意向も示しました。<\/p>
「国際社会と連帯と協調を強化し、ともに一国主義、保護主義、経済的いじめに抵抗し、多角的な貿易体制を守り、国際的な公平と正義を守る用意があります。」<\/p> <\/blockquote>
ここで言及された「多角的な貿易体制」とは、世界貿易機関(WTO)を中心とする複数国間のルールに基づいた貿易の枠組みを指します。中国は、米国の追加関税などを「一国主義」や「保護主義」の例として批判しつつ、多国間ルールの維持を呼びかけています。<\/p>
キーワードは「平等」と「尊重」——外交メッセージの読み解き<\/h2>
今回の発言から浮かび上がる中国側のメッセージは、おおまかに次の3点に整理できます。<\/p>
- 対話には前向きだが、条件付き<\/strong>
「平等、尊重、互恵」という言葉を繰り返すことで、「一方的な譲歩」を前提とする協議には応じないという立場を鮮明にしています。<\/li>- 圧力には屈しない姿勢を強調<\/strong>
「圧力や威圧は通用しない」という表現は、関税引き上げや制裁措置をテコにした交渉スタイルに対する牽制(けんせい)と受け止められます。<\/li>- 国内外に向けた経済メッセージ<\/strong>
中国経済の「強靭さ」や「高品質な発展」を前面に出すことで、対外的な不透明感がある中でも、長期的な成長ストーリーは揺らいでいないと印象づけようとしています。<\/li> <\/ul>世界経済と日本にとっての意味合い<\/h2>
米中は世界の経済規模の大きな部分を占めるため、両国の通商関係の変化は、サプライチェーンや市場心理を通じて広く波及します。特に、関税や輸出規制をめぐる緊張が高まれば、企業は調達先や投資先の見直しを迫られる可能性があります。<\/p>
一方で、両国が「対話の継続」そのものには言及している点は、極端な対立回避に向けた安全弁として働きうる側面もあります。今後予定される高官級会合では、<\/p>
- トランプ政権の関税問題がどこまで議題として取り上げられるのか<\/li>
- 「平等と尊重」という原則が、具体的な交渉プロセスにどう反映されるのか<\/li>
- 多角的な貿易体制をめぐる両国のスタンスに変化があるのか<\/li> <\/ul>
といった点が焦点となりそうです。<\/p>
日本を含むアジアの企業や投資家にとっては、米中の通商対立が再び激化するのか、それとも管理された形で「競争と対話」が続くのかが重要な関心事です。今回の中国側の発言は、少なくとも表向きには「対話の窓は開いたまま」としつつ、原則面で譲れない一線も同時に示したものと言えるでしょう。<\/p>
今後の米中通商協議の行方を見極めるうえで、「平等」「尊重」「互恵」「多角的な貿易体制」といったキーワードがどのように語られ、実際の政策にどう反映されていくのかを、引き続き丁寧に追っていく必要があります。<\/p>
Reference(s):
On trade talks with U.S., China stresses 'equality and respect'
cgtn.com








