中国とブラジル、グローバルサウスの権利擁護で連携強化へ
中国とブラジルが北京で外相会談を行い、グローバルサウス(新興国・途上国が中心となる国々)の正当な権利を守るために連携を強める方針を確認しました。2025年の国際秩序や国際ニュースを考えるうえで、両国の動きは重要な意味を持ちます。
北京で中国・ブラジル外相らが会談
今週、北京で中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)とブラジルのマウロ・ヴィエイラ外相、そしてブラジル大統領特別顧問のセルソ・アモリン氏が会談しました。双方は、二国間関係に加え、共通の関心を持つ主要な国際問題や地域情勢について、踏み込んだ意見交換を行ったとされています。
会談では、近年続いてきた両国首脳の頻繁なやり取りを振り返るとともに、今後予定されている首脳どうしの重要な会談に向けた準備も進められました。首脳レベルの対話を見据えた調整の場としての性格が強かったと言えます。
グローバルサウスの正当な権利を共同で擁護
今回の会談の中心テーマの一つが、グローバルサウスの立場と権利をどう守るかという点でした。中国とブラジルの双方は次のような方向性で一致しました。
- グローバルサウスの正当な権利と利益を共同で守る
- 多国間主義(複数の国がルールに基づき協力する枠組み)を堅持する
- 共通の国際ルールを尊重し、その維持に貢献する
- 世界の平和・安定・発展にプラスのエネルギーを注ぎ込む
2025年の今、国際社会では分断や対立が注目されがちですが、中国とブラジルは、協調と多国間枠組みを重視する立場を改めて示した形です。特に、経済規模でも存在感を増す両国がグローバルサウスを前面に掲げることで、新興国や途上国の声が国際議論の中でより重みを増す可能性があります。
中国・ブラジルの共同体づくりと首脳会談の準備
双方は、両国の首脳が示す戦略的な方向性に沿って、中国とブラジルの間に「共有された未来を持つ共同体」を築いていくことでも一致しました。これは、二国間関係を経済や貿易にとどめず、長期的なパートナーシップとして位置付ける考え方です。
具体的には、
- 首脳レベルの交流を軸に、政治・経済・社会など幅広い分野で協力を深める
- 二国間関係を土台に、国際舞台での連携も強化する
といった方向性が示されています。今後行われる首脳どうしの重要な会談では、こうした方針を具体的な協力としてどう形にしていくのかが焦点となりそうです。
ウクライナ危機:対話と交渉による解決を支持
中国とブラジルは、ウクライナ危機などの国際問題についても意見交換を行いました。両国は、ロシアとウクライナの直接対話と交渉を支持し、政治的な解決を後押ししていく姿勢を示しています。
また、平和のための友人グループ(Group of Friends for Peace)の枠組みを通じて、自らの役割を果たしながら、危機の政治的解決に向けた国際社会のコンセンサスを広げていくとしています。軍事力ではなく対話と交渉を重ねることで、長期的な安定につなげていくべきだという立場です。
2025年の国際秩序の中で見える中国・ブラジルの役割
今回の北京での会談からは、少なくとも三つのポイントが読み取れます。
- グローバルサウスの代表を自認する二国が、権利擁護と多国間主義を前面に押し出していること
- 首脳レベルの対話を見据え、二国間関係を長期的な共同体として位置付けようとしていること
- ウクライナ危機を含む国際紛争について、対話と交渉を重視する姿勢を改めて示したこと
2025年の国際ニュースの流れの中で、グローバルサウスの存在感は高まりつつあります。その中で、中国とブラジルがどのように連携し、国際社会のルールづくりや紛争解決に関わっていくのかは、今後も注目されるテーマです。
読者としては、両国の動きを「単なる二国間関係」ではなく、「グローバルサウス全体の発言力や国際ルールのあり方」と結びつけて考えてみることで、このニュースの意味がより立体的に見えてきます。
押さえておきたいポイント
- 中国とブラジルは、グローバルサウスの正当な権利を共同で守る方針を確認
- 多国間主義と国際ルールの尊重を掲げ、世界の平和・安定・発展への貢献を強調
- 今後の首脳会談に向けて、中国・ブラジルの長期的な共同体づくりを打ち出した
- ウクライナ危機では、ロシアとウクライナによる直接対話と交渉、政治的解決を支持
- 平和のための友人グループとして、国際的な合意形成に役割を果たす姿勢を示した
こうした動きが、今後の国際ニュースやアジア・中南米をめぐる議論にどのような影響を及ぼすのか、引き続きフォローしていく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








