バングラデシュで『Xi Jinping: The Governance of China』読者フォーラム 中バ関係をどう映す?
バングラデシュの首都ダッカで、中国指導者の著作『Xi Jinping: The Governance of China』をめぐる中国・バングラデシュ読者フォーラムが開かれました。国際ニュースとして、この動きが何を意味するのかを見ていきます。
中国・バングラデシュ読者フォーラムの概要
フォーラムは最近、バングラデシュの首都ダッカで開催され、中国側とバングラデシュ側の政治、学術、ビジネス、メディアの各界からあわせて350人を超える参加者が集まりました。
会場では、中国側の出席者がバングラデシュ側の参加者に対し、『Xi Jinping: The Governance of China』の書籍を手渡しました。読者フォーラムという形をとることで、一方的な講演ではなく、本を媒介とした対話の場をつくろうとする意図がうかがえます。
- 場所:バングラデシュ・ダッカ
- テーマ:書籍『Xi Jinping: The Governance of China』をめぐる読者フォーラム
- 参加者:両国の政治、学術、ビジネス、メディア関係者ら350人超
ベンガル語版は「思考の窓」
バングラデシュ駐在の中国大使・姚文(ヤオ・ウェン)氏は、この書籍について、中国とバングラデシュのあいだでガバナンス(統治や政策運営)の経験を共有し合う取り組みが一歩前進したと位置づけました。
とくにベンガル語版が刊行されたことについて、姚大使は、バングラデシュの読者が今日の中国をより深く理解するための「思考の窓」となると評価しました。母語で読めることは、中国の政策や社会の考え方に、自国の文脈からアクセスしやすくなるという意味を持ちます。
ガバナンス経験を共有する意味
今回の読者フォーラムは、中国とバングラデシュが、単なる経済協力だけでなく、国家運営のあり方や発展モデルについても対話を深めようとしていることを示していると言えます。
政治・学術・ビジネスが同じ場に集まる理由
政治家、研究者、ビジネスリーダー、メディア関係者が同じ会場に集まったことは、ガバナンスが特定の専門家だけのテーマではなく、社会全体で共有し、議論すべきテーマとして捉えられていることを映し出しています。
こうした場では、例えば次のような問いが投げかけられていても不思議ではありません。
- 急速な経済成長と社会の安定を両立させるには何が必要か
- 長期的な開発計画をどのように設計し、実行するのか
- メディアや市民社会はガバナンスにどう関わりうるのか
限られた情報からだけでも、本を手がかりにこうしたテーマへの関心を高める場になっていることがうかがえます。
バングラデシュにとっての意味
バングラデシュにとって、中国の経験に触れることは、自国の発展戦略を考えるうえでの比較材料やヒントを得ることにもつながります。
もちろん、どの国のガバナンスモデルも、そのまま別の国に当てはめることはできません。ただ、他国の経験を知り、自国の現状と照らし合わせて議論することは、政策形成や社会の議論を豊かにする可能性があります。
2025年の読者への問いかけ
2025年の今、各国がそれぞれのガバナンスモデルを模索するなかで、書籍を通じた対話の場をどう生かしていくかは、日本にとっても他人事ではないテーマです。
海外の一冊の本を、どのように自国の文脈で読み替え、議論につなげていくのか。バングラデシュの読者フォーラムの試みは、私たち自身の読み方や対話のあり方を見直すきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Bangladesh hosts reader forum on 'Xi Jinping: The Governance of China'
cgtn.com







