ウクライナ和平協議前にゼレンスキー氏がアンカラ訪問 エルドアン氏と会談 video poster
ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアとの和平協議を前にトルコの首都アンカラを訪れ、エルドアン大統領との会談に臨みました。両国代表団は、2025年5月15日(木)にイスタンブールで直接協議を行う予定とされており、その前段としての重要な動きとなりました。
今回の動きは、国際ニュースとしても注目されています。ゼレンスキー氏はアンカラ到着後、記者団に対し、ウクライナ側が「トップレベルの代表団」で交渉に臨むと強調しました。
ウクライナ代表団は「トップレベル」構成
ゼレンスキー大統領によると、ウクライナ代表団には外務省、防衛省、軍、情報機関の最高レベルの担当者が参加しています。外交、安全保障、軍事情報の各分野から意思決定権を持つ人物がそろう形で、短時間で重要な判断を下せる体制を整えたと言えます。
ゼレンスキー氏は「われわれにはトップレベルの代表団がいる」と述べた一方で、ロシア側代表団の顔ぶれについては「正式な情報はまだ届いていない」とし、その構成が明らかになっていないことへの警戒感もにじませました。
「次の一手」はアンカラ会談後に判断
ゼレンスキー大統領は、今後の交渉プロセスについての具体的な判断は、エルドアン大統領との会談を終えたあとに行うと強調しました。
「ロシア代表団がどのレベルなのか、どのような権限(マンデート)を与えられているのかを理解する必要がある」と述べ、交渉相手の政治的な「重み」と裁量の範囲を見極めることが、次のステップを決める前提だと示唆しました。
プーチン氏が提案したイスタンブールでの直接交渉
今回の協議は、ロシアのプーチン大統領が「ウクライナとの直接交渉をイスタンブールで5月15日に再開する」ことを提案したことを受けたものです。この提案は日曜日に示され、その後、ウクライナとロシアの代表団が木曜日に和平協議を行う方向で調整が進められていました。
ゼレンスキー氏はイスタンブールでの協議への参加を確認し、プーチン大統領本人との会談への期待も表明しました。ただし、当時の時点で「ロシアの指導者はまだ姿を見せていない」とされ、首脳同士が同じ場に立つかどうかは不透明な状況でした。
交渉の「レベル」と「権限」が持つ重み
ゼレンスキー大統領が繰り返し強調したのは、ロシア代表団の「レベル」と「権限」です。これは、どのような合意が現実に期待できるのかを見極めるうえで、次のような点で重要だと考えられます。
- 外務・防衛などの閣僚級が出席するのか、それとも実務担当者にとどまるのか
- 停戦や安全保障の枠組みなど、どこまで踏み込んだ交渉を許されているのか
- 合意した内容を、そのまま政権トップが受け入れる可能性がどの程度あるのか
交渉の場に誰が来るか、どの範囲まで決定権を持っているかは、結果の実効性に直結します。ウクライナ側が自ら「トップレベルの代表団」を用意したと強調したのは、今回の協議で具体的な成果を引き出したいという意志の表れとも受け取れます。
トルコの役割と今後の焦点
交渉の舞台としてイスタンブールが想定されるなか、ゼレンスキー氏がアンカラでエルドアン大統領と事前に会談する日程は、トルコが和平プロセスで一定の役割を果たそうとしていることを示しています。
このときの状況から見える、今後の焦点は次のような点でした。
- ロシア代表団の最終的な構成と、その「レベル」
- プーチン大統領がイスタンブールに姿を見せるのかどうか
- エルドアン大統領が両国首脳の直接対話をどこまで後押しできるか
ウクライナとロシアの和平協議は、現地の人々の生活やヨーロッパ全体の安全保障にも影響を与える重大なテーマです。今回のアンカラ訪問とイスタンブールでの直接交渉案は、そのプロセスの一つの節目として位置づけられていました。
Reference(s):
Zelenskyy meets Erdogan in Ankara ahead of peace talks with Russia
cgtn.com








