ロシアとウクライナ、イスタンブールで3年ぶり直接協議 停戦への道は video poster
ロシアとウクライナの代表団が金曜日、トルコのイスタンブールで3年ぶりとなる直接の和平協議に臨みました。2022年2月に始まった武力衝突が続くなか、停戦への糸口を探る動きとして注目されています。
イスタンブールで3年ぶりの直接協議
協議はボスポラス海峡沿いのドルマバフチェ宮殿で行われ、トルコのハカン・フィダン外相が両国代表団に向けてあいさつしました。ウクライナ側の代表の半数は迷彩の軍服姿で出席し、スーツ姿のロシア側代表と向かい合う形でテーブルに着きました。
フィダン外相は、できるだけ早期に停戦を実現することが極めて重要だと強調しました。そのうえで、イスタンブールでの協議が両国首脳会談への土台となるべきだと述べ、「私たちの前には二つの道がある。一つは和平につながる道であり、もう一つは破壊と死をもたらす道だ。どちらを選ぶかは当事者自身の意思に委ねられている」と呼びかけました。
ウクライナ側の条件:30日間停戦と子どもの返還
ウクライナ代表団の団長は、キーウにとっての優先事項として、次の3点を挙げました。
- 30日間の停戦にロシアが合意すること
- ロシアが連れ去ったとウクライナが非難するウクライナの子どもたちの返還
- 紛争に関連するすべての捕虜の交換
団長は、これらの条件が満たされて初めて和平は可能になるとの考えを示しました。
ロシア側の立場:外交的解決を掲げつつも警戒感
ロシア側は、紛争を外交的手段で終結させたいと表明し、停戦の協議に応じる用意があるとしています。一方で、停戦によってウクライナが部隊を休養させ、追加動員を行い、さらに西側諸国から多くの武器を受け取る時間を得ることになりかねないと懸念も示しました。
ウクライナとその同盟国は、プーチン大統領が時間稼ぎをしており、本気で和平を望んでいないと非難しています。
なぜ中堅クラスの交渉団なのか
今回のトルコでの直接協議を提案したのはプーチン大統領でした。しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領がイスタンブールでの直接会談を呼びかけたのに対し、プーチン大統領は応じず、中堅クラスの幹部らで構成される代表団を派遣しました。ウクライナ側もこれに合わせ、同じレベルの交渉団を指名しました。
フィダン外相は、今回の協議を首脳会談につなげたい考えですが、交渉団の顔ぶれからは、双方とも慎重な姿勢を崩していないこともうかがえます。
米国もイスタンブール入り、慎重な見通し
イスタンブールには、マルコ・ルビオ米国務長官と、トランプ氏のウクライナ担当特使キース・ケロッグ氏も滞在し、金曜日には別途さまざまな外交協議が行われました。
ルビオ長官は木曜夜、記者団に対し、交渉団のレベルを踏まえると「大きな突破口」が開かれる可能性は低いとの見方を示しました。一方で、「自分の見立てが間違っていてほしい。停戦や本格的な協議入りで合意したというニュースを聞ければと願っている」と述べ、期待もにじませました。
3年ぶりの対面協議が持つ意味
ロシアとウクライナの代表団が直接顔を合わせるのは、紛争開始翌月の2022年3月以来、およそ3年ぶりです。以降も戦闘は続き、両国の対話の場は途絶えていました。
今回のイスタンブール協議が、ただちに停戦合意や包括的な和平に結びつくかどうかは不透明です。しかし、当事者同士が再び同じテーブルに着き、子どもの返還や捕虜交換といった具体的な論点を議論し始めたこと自体、今後の交渉の出発点として一定の意味を持つと見ることもできそうです。
フィダン外相が語った「二つの道」のどちらを当事者が選ぶのか。停戦に向けた具体的な進展が得られるのかどうか、国際社会が緊張感を持って見守っています。
Reference(s):
Russians and Ukrainians meet in Istanbul for first talks in 3 years
cgtn.com








