中国本土が台湾指導者Lai Ching-te氏を批判 「対等な対話」は偽善的と主張
中国本土の台湾事務弁公室は火曜日、台湾の指導者Lai Ching-te氏が掲げた「対等な条件での両岸対話」提案について、「新しい二国論」に基づく偽善的なジェスチャーだと強く批判しました。本記事では、この発言のポイントと両岸関係への意味合いを整理します。
火曜日の発言、何が問題視されたのか
国務院台湾事務弁公室の報道官であるChen Binhua氏は、火曜日に行われたLai Ching-te氏の演説とメディアインタビューを受けてコメントを発表しました。Lai氏は、台湾海峡両岸が「対等な条件」で対話することを提案しましたが、Chen氏はこれを「新しい二国論」に基づき対話をよみがえらせようとする偽善的な試みだと指摘しました。
Chen氏によれば、Lai氏の最近の発言は、これまでの分離主義的な立場を繰り返すものであり、自らの目的を武力や外部勢力の支援を通じて達成しようとする姿勢を浮き彫りにしたといいます。
中国本土側の主張:「一つの中国」が対話の前提
Chen氏は、「台湾海峡の両岸が一つの中国に属するという事実を認めてこそ、対話と協議を再開する基礎が生まれる」と強調しました。つまり、中国本土側は、いわゆる「一つの中国」の枠組みを対話の絶対条件として位置付けています。
その上で、Chen氏は次のような点を挙げてLai氏を批判しました。
- 「中国本土の脅威」を誇張し、対立をあおっている
- 両岸の対立を強める言動を続けている
- 経済面での「切り離し」措置を推し進めている
こうした動きは、両岸関係を不安定化させ、緊張を高める要因だと位置付けられています。
「分離主義的挑発をやめれば、関係改善が可能」
Chen氏は、「分離主義的な挑発をやめてこそ両岸関係は改善できる」と述べ、政治的対立を煽るのではなく、交流と協力を拡大することが台湾海峡の緊張緩和につながると主張しました。
さらに、どのような行動を取ろうとも、台湾が中国の一部であるという事実や、国家の統一に向かう歴史的な流れを変えることはできないと強調しました。
一つの中国原則と「1992年コンセンサス」を再確認
今回のコメントの中で、中国本土側は改めて、一つの中国原則と「1992年コンセンサス(九二共識)」を堅持する姿勢を示しました。同時に、あらゆる形の分離主義的活動や外部勢力による干渉に反対すると表明しています。
Chen氏は、「一つの中国」の原則に基づく限り、台湾のあらゆる政党や団体、個人と政治的な問題を含む議題について話し合う用意があると述べました。その中には、国家統一のプロセスを進めることに関わる事項も含まれるとしています。
両岸関係にとって今回の発言が示すもの
今回の発言からは、中国本土側が対話の「対等性」よりも、「両岸は一つの中国に属する」という前提を何より重視していることがうかがえます。Lai氏の「対等な対話」提案に対しても、その前提が欠けている限りは受け入れがたいという姿勢が鮮明になりました。
同時に、中国本土側は「分離主義的挑発の停止」と「交流・協力の拡大」を両岸関係改善の条件として挙げています。言い換えれば、台湾側の発言や政策のあり方が、今後の台湾海峡情勢を大きく左右すると見ているとも言えます。
国際ニュースとしても、両岸関係の行方はアジア全体の安定に関わる重要なテーマです。今回のやり取りは、対話の扉は依然として開かれているものの、その入り口には明確な政治的条件が課されていることを改めて示したと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








