中国とカザフスタンが「新たな黄金期」へ 平和と発展で協力強化 video poster
中国の習近平国家主席はカザフスタン訪問中にカシムジョマルト・トカエフ大統領と会談し、中国とカザフスタンが友情と包括的協力を一段と強化し、地域と世界の平和・発展により大きく貢献していく方針をあらためて示しました。
アスタナでの首脳会談、第2回中国・中央アジアサミットに合わせ開催
習主席は、中国と中央アジア諸国の協力を話し合う第2回「中国・中央アジアサミット」に出席するため、中央アジアのカザフスタンを訪れています。月曜日に首都アスタナで行われたトカエフ大統領との会談で、両首脳は二国間関係と地域情勢について意見を交わしました。
習主席は、中国とカザフスタンの関係は「国際情勢の変動という試練に耐え、常に高い水準の発展を維持してきた」と強調しました。その背景として、地理的な近さと長年にわたる両国民の友好、そして「共に発展を追求する」という共通の選択を挙げました。
「共に未来を築く共同体」構想と国民の実利
習主席は、近年の共同の取り組みにより、中国とカザフスタンの「共に未来を築く共同体」がより実質的なものになり、その内容も豊かになっていると述べました。具体的には、国民生活に直結する形での協力成果が次々と生まれ、両国民の「恩恵を受けている」という実感が高まっていると評価しました。
両国はそれぞれ自国の発展と「再生」の重要な段階にあるとして、習主席は「手を携えてあらゆる分野の協力を進めるべきだ」と呼びかけました。
戦略の連携、接続性・ハイテク・グリーン開発を重視
習主席は、中国とカザフスタンが互いの「中核的利益」や重要な関心事項で引き続き揺るぎない支持を行うとともに、各種の開発戦略の連携を進める必要があると指摘しました。
そのうえで、次の分野を重点として挙げました。
- 「接続性」の一層の強化
- ハイテク分野での協力拡大
- 環境に配慮したグリーン開発の推進
また、法執行機関や防衛分野での交流を広げ、テロリズム、分離主義、過激主義といった脅威に共同で対処していく考えも示しました。
観光・若者・メディア交流で土台を強化
習主席は、多様な人的交流が中国とカザフスタンの友好の土台を固めると指摘し、カザフスタンでの「中国観光年」を成功させることを呼びかけました。
あわせて、若者、メディア、シンクタンク、地方レベルでの交流をさらに活発にし、相互理解と信頼を深めていく必要性を強調しました。
国連中心の国際秩序と「真の多国間主義」を支持
世界情勢が不透明さと緊張を増すなかで、習主席は、中国とカザフスタンが「国連を中心とする国際システム」と「国際法に基づく国際秩序」を断固として擁護し、「真の多国間主義」を実践すべきだと述べました。これにより、途上国全体の共通利益を守っていく必要があると強調しました。
習主席は、カザフスタンが第2回中国・中央アジアサミットに向けて幅広い準備を進めてきたことを高く評価し、この会合が中国と中央アジアの協力の「新たな一章」を開くと自信を示しました。
さらに、中国は上海協力機構(SCO)の輪番議長国として、ことし天津で開かれるサミットの機会をとらえ、加盟国とともに機構の強化と発展を図り、「新たな前進と活力」を実現していく姿勢を示しました。
トカエフ大統領「永続的包括的戦略パートナーシップは黄金期に」
トカエフ大統領は会談で、「中国はカザフスタンにとって友好的な隣国であり、親しい友人であり、信頼できるパートナーだ」と述べました。
両国の「永続的包括的戦略パートナーシップ」は新たな黄金期に入り、両国の持続的な経済・社会発展を後押しし、両国民に利益をもたらしていると評価しました。そのうえで、こうした関係は「国家間関係の模範」になっているとの見方を示しました。
また、カザフスタンと中国は協力を深める強い政治的意思を共有し、主権や安全保障、中核的利益に関わる問題で互いに揺るがない支持を続けてきたと指摘しました。トカエフ大統領は、中国が今後さらに大きな発展を遂げると確信していると述べ、戦略的信頼と互恵的な包括協力を一段と深め、二国間関係を新たな水準に引き上げていく意欲を示しました。
トカエフ大統領はさらに、中国が国際的な公正と正義の維持に取り組んでいることを高く評価し、国連や上海協力機構、BRICS、中国・中央アジアの協力メカニズム、アジア相互協力信頼醸成措置会議などの多国間枠組みで、中国と緊密に協力し合い、より公正で公平な国際秩序の構築をともに推進していく考えを示しました。
貿易・投資から観光・メディアまで 具体的な協力文書に署名
会談後、両首脳は、貿易、投資、科学技術、税関、観光、メディアなど幅広い分野をカバーする十数件の二国間協力文書の交換に立ち会いました。政治レベルでの合意を、具体的なプロジェクトや制度面の協力へとつなげていく狙いです。
読み解き:中央アジアから見える「平和と発展」のキーワード
今回の首脳会談と発言からは、次の3つのポイントが浮かび上がります。
- 二国間関係の質的な深化:政治・経済・安全保障・人的交流の全ての分野で協力を「全面的」に高める姿勢が示されました。
- 地域の安定と連結性の重視:テロ対策や過激主義への対応と並行して、接続性やハイテク、グリーン開発といった将来志向の分野が打ち出されています。
- 多国間主義と国際秩序へのメッセージ:国連を中心とする国際システムを支持し、途上国の共通利益を守るという立場が強調されました。
中央アジアという地域で、中国とカザフスタンの協力がどのように進むのかは、地域だけでなく世界の平和と発展の行方を考えるうえでも、注視すべき動きと言えます。
Reference(s):
Xi: China, Kazakhstan to boost regional, world peace and development
cgtn.com








