トランプ米大統領、イラン核施設3カ所を空爆と発表 中東緊張が一段とエスカレート video poster
トランプ米大統領が、イランの核施設3カ所に対する空爆を実施したと明らかにしました。2025年6月の決断は、中東の安全保障バランスを大きく揺さぶっています。
- 標的となったのはフォルドウ、ナタンズ、イスファハンの3つの核関連施設
- イラン側は攻撃を認めつつも、「重要な物資は事前に移送済み」と主張
- 米国は追加攻撃は計画していないと伝え、イランを交渉の場に戻す狙いと報じられる
何が起きたのか:6月の米軍による空爆
米国のトランプ大統領は、6月のある土曜日に自身の交流サイト「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、イラン国内の核関連施設3カ所を米軍が空爆したと述べました。標的となったのは、フォルドウ、ナタンズ、イスファハンの各施設だとしています。
トランプ大統領は投稿の中で、「すべての航空機は現在イランの領空外にいる。主目標であるフォルドウには、爆弾のフルペイロードを投下した」と強調しました。
地元メディアによると、今回の米軍の介入は、6月13日にイスラエルがイランを攻撃してから9日後に行われ、中東で続いてきた緊張の中でも「歴史的なエスカレーション(緊張の段階的な拡大)」だと評されています。
攻撃対象となった3つの核施設
フォルドウ:主目標となった地下施設
イラン中部コム州に位置するフォルドウ核施設は、今回の空爆で「主目標」とされたとトランプ大統領は述べています。コム州の危機対策本部の報道担当者によると、首都テヘランの南にある同州では、攻撃の数時間前から防空システムが「敵対的な標的」を探知し、作動していたといいます。
そのうえで、フォルドウ施設の一部が空爆で損傷を受けたと説明しています。
ナタンズとイスファハン:複数の施設が同時に標的に
ナタンズとイスファハンの核関連施設も、トランプ大統領が攻撃対象として名指しした地点です。複数のイラン高官は米紙に対し、午前2時30分ごろにフォルドウとナタンズが爆撃を受けたとの見方を示しています。
米政府関係者は通信社に対し、今回の攻撃に米軍のステルス戦略爆撃機「B-2」が関与したと語りました。
イラン側の反応と被害評価
イラン国営通信IRNAは、自国の核施設が攻撃を受けたことを認めました。一方で、イラン国営テレビのコメントでは、「あなたたちが始めた。終わらせるのは我々だ」との強い表現も伝えられています。
さらに、イランの準公式メディア「ヌールニュース」は、高位の国営テレビ幹部の発言として、3つの核施設から重要な物資はすでに「しばらく前に移送済み」であり、今回の攻撃による実質的な被害は限定的だとの見方を報じています。
米国の狙い:軍事行動と「交渉」の両にらみ
米メディアCNNは、トランプ大統領が追加の対イラン空爆は現時点で計画しておらず、イランを核問題をめぐる交渉の場に引き戻すことを望んでいると伝えました。
CBSニュースによると、米国は空爆と同じ土曜日に外交ルートを通じてイラン側に連絡を取り、今回の攻撃が米国の計画しているすべての軍事行動であり、「体制転換」を狙うものではないと伝えたとされています。
一方で、こうした説明にもかかわらず、米軍が直接イランの核施設を攻撃した事実は、地域の安全保障環境を大きく変える可能性があります。
中東情勢への波紋:報復と拡大のリスク
地元メディアは、トランプ大統領がイスラエルの「イランの核計画を無力化しようとする試み」を直接支援する形で介入したことを、「歴史的なエスカレーション」と位置づけています。
同じく地元報道では、今回の介入が、イランによる米軍部隊や地域各地の米軍施設への報復を招く可能性があるとも指摘されています。中東全体で緊張が連鎖的に高まりかねない局面です。
これから何に注目すべきか
今回の一連の動きは、2025年12月の今も、中東情勢を考えるうえで重要な意味を持ち続けています。今後のポイントとして、次のような点が挙げられます。
- イランが軍事行動、サイバー攻撃、外交など、どのような形で対応に出るのか
- 米国が本当に追加攻撃を控え、交渉路線に軸足を移すのか
- イスラエルとイランの対立がさらに深まるのか、それとも抑制に向かうのか
- 湾岸地域を含む周辺諸国や、市民生活への波及がどこまで広がるのか
軍事行動のニュースは、感情的な反応を呼びやすいテーマでもあります。しかし、誰が何を根拠に語っているのか、それぞれの発表の裏にどんな思惑があるのかを意識しながら情報を追うことが、複雑な国際ニュースを読み解く手がかりになりそうです。
Reference(s):
Trump says attacked 3 Iranian nuclear sites in Middle East escalation
cgtn.com








