ウクライナが来週の和平交渉を提案、ロシアは日程合意せず
ウクライナが来週の和平交渉を提案、ロシアは慎重姿勢
ウクライナのゼレンスキー大統領は現地時間の土曜日、ロシアに対し来週の新たな和平協議の開催を提案したと明らかにしました。約3年半続く武力衝突の中で、停戦に向けた動きを加速させたい考えです。一方でロシア側は、提案を受け取ったと認めつつも、具体的な日程にはまだ合意していません。
ゼレンスキー大統領「停戦のために、できることは全てすべきだ」
ゼレンスキー大統領は夜の全国向け演説で、和平交渉の重要性を改めて強調しました。同大統領は「停戦を実現するために、あらゆることがなされるべきだ」と述べ、「ロシア側は決断から逃げるのをやめるべきだ」と、ロシアに対し協議の席に着くよう求めました。
ウクライナ側の代表としては、これまでの協議で代表団を率いてきたルステム・ウメロフ氏が、今回もロシア側に第三回会合の提案を正式に送ったとされています。ただし、場所や日時など具体的な条件については明らかにされていません。
ロシア側「提案は認識しているが、日程は未定」
ロシアの交渉団に近い関係者は、ロシア国営のタス通信に対し、ウクライナからの提案を確認したものの、会談の日程は「まだ合意していない」と述べました。
これに先立つ木曜日には、ロシア外務省のザハロワ報道官が、ロシア代表団は第三回の協議に臨む準備ができており、イスタンブールに赴く用意があると表明していました。ただ、その時点では「ウクライナ側が新たな協議に応じる意思を示していない」とも指摘しており、双方の温度差がにじんでいます。
イスタンブールでの2回の協議、成果は限定的
ウクライナとロシアは、2025年5月半ば以降、トルコのイスタンブールで2回にわたり対面協議を行ってきました。これまでに捕虜交換で合意するなど一部の協力は進んだものの、戦闘を終わらせるための包括的な合意には至っていません。
武力衝突が始まってから約3年半が経つ中で、双方の信頼は深く損なわれたままです。にもかかわらず交渉が続いていることは、少なくともどちらの側も、戦闘の完全な長期化を避けたいという思いを持っていることの現れだと見ることもできます。
激化するドローン戦と「戦いながらの交渉」
一方で、戦場では緊張が続いています。両国は無人機、いわゆるドローンの運用をエスカレートさせており、相手の防空網を飽和させるために、安価な小型ドローンを大量に投入する戦術が目立っています。ウクライナとロシアの双方は、土曜日に数百機規模のドローンを迎撃したと発表しました。
ドローンは兵士のリスクを相対的に抑えつつ攻撃能力を維持できる一方、市民インフラやエネルギー施設にも被害が広がる可能性があり、長期的な安全保障と人道への影響が懸念されています。停戦交渉が進むかどうかは、こうした「戦いながらの交渉」をどこまで抑制できるかにも関わってきます。
次の一手はどこから生まれるのか
今回のウクライナによる「来週の協議」提案が、実際に第三回会合につながるのかどうかは、これから数日の外交の動きにかかっています。注目すべきポイントとしては、次のような点が挙げられます。
- ロシア側が具体的な日程と場所にいつ、どのような形で応じるのか
- 第三回会合が、捕虜交換以外の新たな合意事項を生み出せるのか
- ドローン攻撃を含む前線の軍事行動が、協議の雰囲気や議題にどのような影響を与えるのか
停戦への道筋は依然として不透明ですが、提案そのものがなされ続けていることは、外交の窓がまだ完全には閉じていないことを示しています。長期化する対立の中で、どのような妥協が現実的なのか、各国の市民や国際社会も問われています。
Reference(s):
Ukraine proposes fresh talks next week, Russia says no date agreed yet
cgtn.com








