ガザ即時停戦と二国家解決を各国首脳が要求 人道支援めぐり圧力強まる
ガザ即時停戦と二国家解決を求める声、国際社会で一段と強まる
ガザの危機が深刻さを増すなか、各国首脳がイスラエルに対し即時停戦と人道支援の拡大を求める声を強めています。フランスはパレスチナ国の承認に踏み込む姿勢を示し、欧州や米英の指導者も、二国家解決に向けた外交的な圧力を強めています。
国連本部で二国家解決会議 フランスとサウジが共同議長
今週月曜日、フランスとサウジアラビアが共同議長を務めるパレスチナ問題と二国家解決に関する国際会議が、ニューヨークの国連本部で開幕しました。
会議は、パレスチナ問題の平和的な解決と、イスラエルとパレスチナがそれぞれ国家として共存する二国家解決の具体化を目指す高官級の場です。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、この会議を「極めて貴重で不可欠な機会」と位置づけました。その上で、この場が「占領の終結と実現可能な二国家解決という共通の目標に向け、不可逆的な進展を生み出す決定的な転換点にならなければならない」と強調しました。
フランスの欧州・外相ジャンノエル・バロー氏も、二国家解決の重要性を強調しました。フランスは、パレスチナ国を9月までに正式承認する用意があると表明し、イスラエルとパレスチナが安全のもとで隣り合って暮らす平和的な解決こそが、地域紛争に代わる唯一の道だと訴えました。
パレスチナのモハンマド・ムスタファ首相は、ハマスに対してガザでの統治を終わらせ、武装をパレスチナ当局に引き渡すよう呼びかけました。そのうえで、ガザの安定と保護を目的とした任務の一環として、ガザに国際・地域部隊を受け入れる用意があると述べました。
ガザの人道危機は「絶対に容認できない」 米英首脳が懸念共有
スコットランドで今週月曜日に行われた会談後、米国のドナルド・トランプ大統領と英国のキア・スターマー首相は、ガザの苦しみを終わらせるために緊急の行動が必要だとの認識で一致したと、英国政府が発表しました。
その後の記者会見でトランプ大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が「ガザで飢餓は起きていない」と述べたことに公然と異議を唱えました。トランプ氏は、やせ細った子どもたちの姿について「本物の飢餓状態だ。あれは作り物ではない」と述べ、映像や報告を否定できない現実だと指摘しました。
またトランプ氏は、イスラエルに対し支援物資が確実に届けられるよう求め、「食料の一片一片が届くようにしてほしい」と強調しました。現在の支援物資については、「届けられていないか、少なくとも全ては届いていない」との見方を示しました。
スターマー首相も、ガザの状況は「絶対に容認できない」と述べ、飢えに苦しむ子どもたちの映像は「見るに堪えない」と強い言葉で非難しました。英国としても、ガザの人道状況の改善に向けた行動を継続する姿勢を示しています。
オランダ首相「合意守られなければ措置」 EUレベルでも検証へ
オランダのディック・スホーフ首相は、ソーシャルメディアのXに月曜日、ガザへの人道支援を認めるとの合意が守られない場合、対イスラエルの措置を検討すると警告しました。
今月初めには、ガザ地区への人道支援アクセスを拡大することを目的として、欧州連合とイスラエルの間で合意が結ばれています。この合意は、あす火曜日にEU加盟国によって見直される予定で、イスラエルが約束を十分に履行していないと判断されれば、EUとして追加措置が検討される可能性があります。
スホーフ首相は、EU全体での対応に加え、オランダとして独自の措置をとる用意があるとも明らかにしました。「圧力を高めるため、国内での措置も検討している」と述べ、同じメッセージをイスラエルのイツァク・ヘルツォグ大統領との電話会談でも直接伝えたとしています。
首相は投稿で、「政府の目標は極めて明確だ。ガザの人々が、人道支援に即時かつ妨げられることなく、安全にアクセスできるようにすることだ」と強調しました。
今後の焦点 停戦、二国家解決、人道支援の行方
今回の一連の動きからは、ガザ情勢をめぐる国際社会の関心が、次の三つの軸に集まりつつあることが見えてきます。
- 即時停戦と暴力の抑制:各国首脳は、軍事行動の継続がさらなる民間人の犠牲と人道危機の深刻化につながると懸念し、停戦への圧力を強めています。
- 二国家解決の現実味:国連会議やフランスのパレスチナ承認方針は、長年議論されてきた二国家解決を、現実的な政治プロセスに落とし込めるかどうかの試金石になりそうです。
- ガザ統治と安全保障の枠組み:ムスタファ首相が言及した、ハマスの統治終了と国際・地域部隊の配備案は、ガザの統治を誰がどのように担うのかという、極めて難しい論点を含んでいます。
ガザの人道危機とパレスチナ問題の最終的な解決は、一国だけで完結できる課題ではありません。今回の会議や各国首脳の発言が、実際の政策転換や現場での支援拡大につながるのかどうかが、今後の大きな焦点となります。
こうした国際ニュースを追うとき、ガザで何が起きているのか、二国家解決とは何を意味するのかを、自分の言葉で説明できるようになることが、ニュースとの向き合い方を深める第一歩と言えそうです。
Reference(s):
Global leaders urge ceasefire in Gaza, push for two-state solution
cgtn.com








