イランが領空を全面再開 イスラエルとの停戦後、空の便が平常運航に
イスラエルとの12日間の軍事衝突後に領空を制限していたイランが、すべての制限を解除し、国内外の航空便を戦前の水準まで完全に戻したとイラン民間航空機関(CAO)が発表しました。
イラン、領空制限を全面解除
CAOは土曜日に公表した声明で、イスラエルとの紛争の開始時に導入した空域の制限をすべて撤廃し、国内線・国際線ともに運航が戦前と同じ水準に戻ったと明らかにしました。テヘラン市内にあるメヘラーバード国際空港も、24時間体制の運用を再開しています。
声明によりますと、今後はすべての航空会社と旅行代理店が、再び24時間のフライトサービスと航空券販売を提供できるとしています。これにより、中東の主要な航空ルートとしてのイラン上空の機能が事実上、全面的に回復した形です。
12日間の衝突と停戦、その後の再開プロセス
イランは、イスラエルによるテヘランやその他の地域への空爆を受けて、2025年6月13日に自国の領空を閉鎖しました。その後12日間にわたって衝突が続き、6月24日に停戦が成立しました。
停戦後も安全面の懸念から空域はすぐには全面開放されず、6月26日から段階的な再開が始まりました。各地の空港が徐々に通常運用へ戻るなか、7月17日にはCAOがすべての空港が全面的なサービスを再開したと発表しています。ただし当時は、メヘラーバード国際空港だけが午前4時から午後7時までの限定運用にとどまっていました。
今回の発表により、この制限もすべて解除され、イランの空港網は時間帯の制約なく利用できる状態になりました。
領空の閉鎖はなぜ大きなニュースになるのか
国の領空が閉鎖されると、その国発着の便だけでなく、通過するだけの国際便にも影響が及びます。航空会社は別のルートを探さなければならず、飛行時間の延長や燃料費の増加、運航スケジュールの乱れにつながります。中東を通る航空路は欧州とアジアを結ぶ上で重要なため、イラン上空の動きは国際ニュースとして注視されています。
領空制限の解除によって、イラン国内の移動や周辺国へのビジネス出張、観光旅行の計画が立てやすくなります。また、イランを経由する乗り継ぎ便を選択肢に入れやすくなるなど、利用者にとっての利便性向上も期待できます。
地域情勢をどう見るか
こうした空域の再開は、多くの場合、当事国同士の衝突がいったん収束したことを意味しますが、緊張が完全に解消されたことを保証するものではありません。今後も、停戦がどれだけ持続するのか、安全保障上の懸念がどの程度和らぐのかが注目されます。
ニュースを追う際には、軍事衝突そのものだけでなく、今回のように領空や空港の運用状況を見ることで、その地域の「日常」がどこまで戻っているのかを読み解く手がかりになります。短い見出しの裏側にある生活への影響にも目を向けることで、中東や世界の安全保障をより立体的に考えることができそうです。
Reference(s):
cgtn.com








