香港で抗日戦争勝利80周年式典 Vデーが映す歴史と平和
香港で抗日戦争勝利80周年を記念する式典
2025年9月3日(水)、香港特別行政区(HKSAR)政府は香港シティホール記念庭園で、中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争の勝利80周年を記念する戦勝記念日(Vデー)式典を行いました。歴史の教訓を振り返り、平和の価値を確認するための公式行事です。
香港で行われたVデー式典とは
この日午前8時から始まった式典では、香港特別行政区政府による追悼と記憶の継承が、厳粛な雰囲気の中で進められました。会場となった香港シティホール記念庭園には、政府関係者や各界の代表、退役軍人や若者代表などが集まりました。
式典の流れ
式典は、次のような順番で行われました。
- 国歌斉唱
- 国旗掲揚(フラッグレイジング)
- 警察儀杖隊によるライフルボレー(礼砲)
- 参列者全員による黙とう
- 儀仗隊による献花
- 参列者全員による拝礼
一連のプログラムを通じて、戦争で犠牲となった人々への追悼と、反ファシズムの戦いの記憶を次の世代に伝える意図がうかがえます。
中央政府と香港社会の幅広い参加
式典には、香港特別行政区の行政長官代行であるエリック・チャン(Eric Chan)氏をはじめ、香港特別行政区政府の高官が出席しました。
また、中央政府関連機関からも以下の代表が参加しました。
- 中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室のワン・ソンミャオ(Wang Songmiao)秘書長
- 中央人民政府駐香港特別行政区国家安全維護公署のチェン・フォン(Chen Feng)副署長
- 外交部駐香港特別行政区特派員公署のリー・ヨンション(Li Yongsheng)副特派員
- 中国人民解放軍駐香港部隊のタン・ジーウェイ(Tan Zhiwei)副司令員
さらに、香港社会のさまざまな分野からも代表が参加し、退役軍人や若い世代の代表も加わりました。式典が、世代や立場を超えて歴史を共有する場として位置づけられていることが分かります。
なぜ9月3日が戦勝記念日なのか
中国本土では、2014年2月に全国人民代表大会(全人代)常務委員会が、9月3日を中国人民抗日戦争勝利記念日(Victory Day)と定めました。これは、抗日戦争と世界反ファシズム戦争における勝利を記念し、歴史を忘れず平和を守ることを目的とした記念日です。
これを受けて、香港特別行政区政府は同年8月、毎年9月3日に公式の記念式典を行う方針を発表しました。今回の式典もその流れの中で行われたものであり、2025年は戦後80年という節目の年にあたります。
歴史をどう受け継ぐか 香港から若い世代へ
今年のVデー式典では、退役軍人とともに若者代表も姿を見せました。戦争体験者が少なくなるなかで、こうした場は、戦争の記憶を次の世代へと引き継ぐ役割を担っています。
記念行事が投げかけるメッセージとして、次のような点が挙げられます。
- 戦争で犠牲になった人々への追悼と敬意
- ファシズムや侵略に立ち向かった歴史の記憶を共有すること
- 平和と安定を守る重要性を若い世代に伝えること
- 地域や国を超えた対話と理解の必要性
香港で続く戦勝記念日の式典は、過去を振り返るだけでなく、現在と未来の社会について考えるきっかけにもなっています。国際ニュースとしても、歴史認識や平和教育をめぐる東アジアの動きを読み解くうえで重要な出来事だと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








