中国とポルトガルが関係深化へ 王毅外相とランジェル外相が北京で会談
中国の王毅外相がポルトガルのパウロ・ランジェル国家・外務相と北京で会談し、2025年の二つの大きな節目を背景に、関係の一層の深化と首脳級往来の準備を進める姿勢を示しました。
北京で中国とポルトガル外相が会談
会談は月曜日、北京で行われました。中国側からは、共産党の政治局委員も務める王毅外相が出席し、ポルトガル側からは国家・外務相のパウロ・ランジェル氏が参加しました。
王外相は、両国の友好関係をさらに深め、協力を強化し、二国間関係を新たな段階へと押し上げていきたいと強調しました。ランジェル外相も、中国との関係を重視していると述べ、協力拡大への意欲を示しています。
2025年は「80年」と「20年」の節目
王外相は、2025年が中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年にあたる節目の年であることに触れました。そのうえで、記念行事への代表団派遣を通じて中国側の活動に参加したポルトガルに対し、感謝の意を表明しました。
また、2025年は中国とポルトガルが包括的戦略パートナーシップを樹立してから20年の年でもあります。王外相は、この20周年を「両国関係を一段と前に進める重要な機会」と位置づけました。
- 抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利から80年
- 中国・ポルトガル包括的戦略パートナーシップ20周年
歴史の節目と外交関係の節目が重なる一年に、両国があらためて連携を確認した形です。
モンテネグロ首相の訪中へ向けた準備
王外相は、ポルトガルのルイス・モンテネグロ首相による中国訪問が、両国関係にとって大きな意味を持つと述べました。特に、包括的戦略パートナーシップ20周年の年に行われる首相訪中は、二国間関係の今後を方向づける重要な節目とみられています。
ランジェル外相は、中国側がモンテネグロ首相の訪中に向けて積極的な準備を進めていることに謝意を示しました。そのうえで、この訪問をきっかけに、二国間協力をさらに推進したいとの考えを表明しています。
首脳レベルの訪問は、経済や文化交流など具体的な協力案件の進展につながりやすく、今回の外相会談は、その「地ならし」の役割を担っているといえます。
グローバル・ガバナンス構想と国連での協力
ランジェル外相は、中国側が掲げるグローバル・ガバナンス・イニシアチブについても言及しました。この構想は、国際社会が直面するさまざまな課題や地域の緊張など「ホットスポット」と呼ばれる問題に対し、どのような原則で取り組むべきかというビジョンを示したものだとしています。
ランジェル外相は、このビジョンが「グローバルな課題や国際的な重要問題に対応するうえで、守るべき基本原則に支えられている」と評価しました。そのうえで、ポルトガルとしても中国との意思疎通を強め、国連など多国間の枠組みの中で協力を深めていく用意があると表明しています。
国連をはじめとする多国間の場で、中国とポルトガルがどのような形で連携していくのかは、今後の国際秩序やルールづくりの議論にも影響を与える可能性があります。
今回の会談が示すポイント
今回の中国とポルトガルの外相会談からは、いくつかのポイントが見えてきます。
- 歴史と外交の節目の年に、関係を再確認し一段の深化を図ろうとしていること
- 首脳級訪問を控え、実務レベルでの準備や信頼醸成が進んでいること
- 二国間関係にとどまらず、国連など多国間の枠組みでの協力拡大を視野に入れていること
中国とポルトガルの動きは、一見すると日本から遠い話題に見えるかもしれません。しかし、歴史の記念年をきっかけに関係を見直し、二国間と多国間の両方で協力を組み立て直していくというスタイルは、他の地域や国同士の関係にも通じる要素があります。
記念行事や首脳訪問というニュースの裏側で、どのような価値観や優先順位が共有され、どの分野で協力が深まりそうか。こうした視点でニュースを追うことで、国際ニュースを自分の問題意識と結びつけやすくなります。
Reference(s):
Chinese FM meets Portuguese counterpart, ready to deepen ties
cgtn.com








