ネパールで元最高裁長官カルキ氏が暫定首相に 2026年総選挙へ
ネパールで元最高裁長官のスシラ・カルキ氏が暫定政権の首相に就任しました。2026年3月5日に予定される総選挙まで、国を率いる重要な役割を担います。
オリ氏辞任からカルキ暫定首相誕生まで
ネパールでは、KPシャルマ・オリ氏が火曜日に首相を辞任し、その後、金曜夜にスシラ・カルキ氏が暫定首相に就きました。就任はラム・チャンドラ・パウデル大統領による任命を受けたもので、大統領府で開かれた式典では、各国の駐在外交団や政府関係者が見守るなか、宣誓が行われました。
全ての省を直轄する暫定政権
カルキ暫定首相は、すべての省庁を自らの管轄下に置く方針で、暫定政府の閣僚ポストを分けずに運営していきます。大統領から読み上げられた任命書によると、この暫定政権の最大の任務は、6か月以内に総選挙を実施することです。
大統領府は同じ金曜日、連邦議会下院(代議院)の解散を発表し、次期総選挙の日程を2026年3月5日と定めました。下院の解散は午後11時に発効したとされています。
抗議デモが政治合意につながる
今回の暫定政権発足の背景には、ネパール国内での抗議行動があります。主要政党や市民グループは、9月8日と9日に首都カトマンズや各地で抗議デモを展開してきました。
その後、これらの政党やグループは金曜日に合意に達し、その結果としてスシラ・カルキ氏の暫定首相就任が決まりました。抗議から合意、そして暫定政権の発足までが短期間で進んだ形です。
ネパール初の女性最高裁長官が歩む新たなステージ
73歳のスシラ・カルキ氏は、ネパールの最高裁判所で初めて、そして現在までで唯一の女性長官を務めた人物です。司法のトップとしての経験を持つ人物が、行政のトップとして国を率いることになります。
女性が政治や司法の中枢に立つことは、ネパール社会におけるジェンダー平等の一歩とも言えます。今回の暫定政権でカルキ氏がどのようなリーダーシップを見せるのかは、国内外から注目されるポイントです。
2026年総選挙までに何が問われるのか
カルキ暫定政権には、限られた期間で次のような課題に向き合うことが求められます。
- 総選挙の準備と実施の過程を透明で公正なものにすること
- 抗議デモに参加した人々を含む幅広い市民の不満や要望を政治プロセスに取り込むこと
- 政治的な空白期間を最小限に抑え、行政サービスを安定的に維持すること
暫定政権は、大きな政策転換を次々と進めるよりも、選挙までのルールづくりと信頼の確保に重心を置くケースが少なくありません。ネパールでも、選挙管理や治安、司法の独立性への信頼を高められるかどうかが、今後の政治の安定を左右しそうです。
ネパール政治をフォローするための視点
国際ニュースとしてネパールの動きを追ううえでは、次の点に注目すると状況を理解しやすくなります。
- 暫定政権と主要政党の関係が協調に向かうのか、対立が続くのか
- 2026年3月5日の総選挙に向けた選挙制度やルールをめぐる議論
- 抗議デモを主導したグループが、今後どのような形で政治に関与していくのか
スシラ・カルキ暫定首相の下での政治プロセスは、ネパール国内だけでなく、国際社会にとっても注目すべき動きとなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








