トランプ米大統領が2度目の国賓訪英 伝統とテックで深まる米英関係
ドナルド・トランプ米大統領が、通算2度目となる国賓としてイギリスを訪問しました。3日間の滞在は、ウィンザー城や首相別荘チェッカーズでの華やかな儀式に加え、テックや投資を軸にした実務協議も予定されていて、伝統と最先端が交差する国際ニュースとなっています。
史上初の「2度目の国賓」トランプ氏
トランプ大統領は現地時間の火曜日遅くにイギリスに到着し、ロンドンの駐英米国大使公邸で一夜を過ごしました。トランプ氏は、イギリスから2度の国賓訪問に招かれた初めての外国指導者とされています。これは、英政府がテクノロジーや貿易、原子力、金融、防衛などの分野で、米国との関係を一段と深めたいという強い意思の表れだと受け止められています。
ウィンザー城や首相のカントリーハウスであるチェッカーズでは、馬車の磨き上げから署名用のペンの準備まで、国賓を迎えるための最終調整が進んでいると伝えられています。
王室というソフトパワーをフル活用
この招待の舞台裏を象徴するエピソードもあります。キア・スターマー英首相は、通商協議で関税をめぐる緊張が高まるなか、ホワイトハウスの大統領執務室で行われた共同会見の場で、ポケットからチャールズ3世国王の名による国賓招待状を取り出し、その場でトランプ大統領に手渡したとされています。
ロンドンのシンクタンク「ブリティッシュ・フォーリン・ポリシー・グループ」のエヴィー・アスピナル所長は、米メディアNPRに対し「少しあからさまではあるが、ほとんどその通りだ。トランプ氏に対してイギリスがソフトパワーのてこにできるのは王室であり、彼は王室と長い付き合いがあり、特別な親近感を抱いている」と語っています。
ここでいうソフトパワーとは、軍事力や経済力ではなく、文化や歴史、象徴的な存在を通じて他国に影響を与える力のことです。英政府が、トランプ氏の王室への好意を外交カードとして最大限に活用しようとしている様子がうかがえます。
トランプ氏とチャールズ国王の個人的な関係
ロンドン到着時、トランプ大統領はチャールズ国王との関係について「彼は長い間の友人であり、誰もが彼を尊敬し、彼を愛している」と強調しました。こうした個人的な信頼関係は、通商や安全保障といった具体的な交渉の雰囲気を和らげる効果も期待されます。
ウィンザー城での1日:伝統のフルコース
訪問初期のハイライトとなるのが、ウィンザー城での一連の行事です。トランプ大統領とメラニア夫人は、チャールズ国王とカミラ王妃、ウィリアム皇太子夫妻と共に、城の敷地内を進む馬車行進に参加する予定です。
その後、故エリザベス2世女王の墓所に献花を行い、英米の戦闘機によるフライパスト(上空飛行)を見守ります。夜には、ウィンザー城で盛大な国賓晩餐会が開かれる予定で、王室の伝統が総動員される一日となります。
- 王族とともに城内を巡る馬車行進
- エリザベス2世女王の墓への献花
- 英米戦闘機によるフライパスト
- 夜の国賓晩餐会
テックと投資が主役の3日間
今回の国賓訪問は、表向きには王室の華やかな儀式が目を引きますが、その背景では、投資案件や新たな協力分野をめぐる交渉が進むとみられています。英政府は、特に次の分野で米国との結びつきを強めることを狙っているとされています。
- テクノロジー
- 貿易
- 原子力
- 金融
- 防衛
ウィンザー城やチェッカーズでの会談では、こうした分野に関する投資や取引の枠組みが議論される可能性があります。王室の「物語性」と、具体的な経済利害が密接に組み合わさっている点が、この訪問の特徴だと言えます。
この国際ニュースから見えるもの
今回のトランプ大統領の2度目の国賓訪英は、伝統とテック、象徴と実利を巧みに組み合わせた、現代的な外交イベントとも言えます。文化的なソフトパワーを前面に出しつつ、その舞台をテクノロジーや投資、人や資本の流れをめぐる交渉の場として活用する。こうしたスタイルは、今後の国際関係でも一つのモデルになりそうです。
SNSでは、馬車や晩餐会といった華やかな映像が拡散される一方、その裏でどのような投資や協力が合意されるのかにも関心が集まりそうです。今回の米英の動きが、世界のルール作りやビジネスの方向性にどのような影響を与えるのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








