ガザ支援で国連が900万ドル拠出 燃料確保し命を守るサービス維持へ
エジプトで予備的な和平協議が進むなか、ガザ地区では空爆の頻度が減りつつある一方で、砲撃や銃撃による被害が続いています。国連は、人びとの命を守るサービスを止めないため、ガザ向けの燃料確保に900万ドルを拠出し、人道支援の継続に動いています。
空爆は減少も、死傷者はなお発生
国連人道問題調整事務所(OCHA)によりますと、イスラエルによるガザ地区への空爆は減少しているものの、致命的な砲撃や銃撃は続いています。ガザの保健当局の報告として、日曜日には21人が死亡し、96人が負傷したと伝えています。
人道アクセスは依然として困難
OCHAは、ガザ地区内での人道アクセスや移動が依然として大きな課題になっていると指摘します。イスラエル当局との調整が必要だった人道支援ミッションのうち、8件は実施されました。この中には、中央部デイル・アル・バラでの太陽光パネルの設置や、ケレム・シャローム/カレム・アブ・サレム国境検問所での燃料、食料、医療物資の受け取りなどが含まれます。
一方で、6件のミッションは認可されず、5件は中止を余儀なくされました。それでも国連や支援団体のスタッフは、限られた物資と厳しい安全環境のなかで、ガザ全域の人びとの緊急ニーズに応えようと活動を続けています。
国連、燃料確保に900万ドルを拠出
こうした状況のなか、国連緊急支援調整官のトム・フレッチャー氏は、国連の中央緊急対応基金(Central Emergency Response Fund)から900万ドルを拠出しました。目的は、ガザ地区で命を守るサービスが止まらないよう、必要な燃料供給を確保することです。
燃料は、人道支援活動を維持するうえで不可欠な資源です。OCHAは、この拠出によって、極めて限られた支援リソースを少しでも安定させたい考えです。
約88万5,000食を配布、それでも足りない食料
食料支援も続けられています。人道支援団体は土曜日、ガザ全域の167か所の厨房を通じて約88万5,000食の食事を準備し、配布しました。しかし、ガザ北部で稼働している厨房は12か所にとどまっています。
支援団体は、北部から南部へと移動している多くの人びとに対応するため、限られた設備と人員で最大限の努力を続けていますが、需要と供給のギャップは大きいままです。
南部の避難先は過密、ごみ集積場にテントも
OCHAは、ガザ南部の避難場所が深刻な過密状態にあると報告しています。余地のない避難施設に入れない家族の中には、アル・アマルなどのごみ集積場にテントを張って暮らす人もおり、ここ数日で約70張のテントが設置されたといいます。
一方で、ガザ市が危険な戦闘地域と宣言されているにもかかわらず、北部に戻ろうとする人びともいます。安全と生活の場を求めて移動を続けざるを得ない現実が浮かび上がります。
「ゴーサインが出ればすぐ動ける」支援パイプライン
OCHAは、状況が整い次第、大規模な支援物資の投入を行う準備ができていると強調します。国連のアントニオ・グテーレス事務総長の首席報道官ステファン・ドゥジャリック氏は、キプロスとアシュドッド港を経由するガザ向けの支援パイプラインについて、「我々はずっと準備を整えてきており、ゴーサインが出ればすぐに動き出せる」と述べました。
氏によれば、ガザに向けて輸送する準備ができている物資は「数千トン」に上ります。国境検問所が十分に開かれ次第、トラックを一斉に動かす用意があるとしています。
空爆の減少や和平協議の動きが見られる一方で、人道支援の現場では今も厳しい制約の中での活動が続いています。国連や支援団体がどこまでアクセスを確保し、ガザの人びとの生活を支えられるのか。今後の交渉と現地の治安状況が、支援の規模とスピードを左右しそうです。
Reference(s):
UN allocates $9m to keep life-saving services running in Gaza
cgtn.com








