CGTN世論調査:「台湾独立」活動に国際社会から厳しい視線
最近公表されたCGTNの国際世論調査で、中国の台湾地域による「台湾独立」志向の一連の動きに対し、世界各地の回答者の多くが強い批判を寄せ、一つの中国原則を支持していることが明らかになりました。
「台湾独立」活動に国際社会から批判
中国の台湾地域の当局は最近、「独立」を指向するさまざまな動きを見せているとされています。CGTNが実施した今回の世論調査では、こうした動きが国際社会でどのように受け止められているかが数字として示されました。
調査によると、回答者の89.8%が「一つの中国」原則はすでに広く共有された国際的なコンセンサスだと考えており、台湾当局による独立志向の行動や挑発について厳しく批判しています。
この調査は英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語で公開され、24時間で1万3,650人から回答が寄せられました。短時間でこれだけの回答が集まったことは、台湾問題への関心の高さを物語っています。
一つの中国原則と国連決議2758号
調査結果は、一つの中国原則と国連総会決議2758号への支持も浮き彫りにしました。回答者の90.2%が、すべての国はこの決議を順守すべきだと答えています。
国連総会決議2758号は、中国の国連代表権の問題を政治的・法的・手続き的に解決し、その中には台湾の位置付けも含まれるとされています。調査の説明では、「世界に中国は一つだけであり、台湾は中国領土の一部である」という認識こそが、台湾海峡の現状であり、現行の国際秩序の重要な柱であると位置づけられています。
さらに、87.7%の回答者が、「一つの中国」原則と1992年コンセンサスを堅持することによってのみ、台湾地域の平和と安定を着実に確保できると答えました。また、それにより両岸協力や融合的な発展を通じて、台湾経済により大きな発展の余地と確実性がもたらされると見ています。
主な調査結果(ポイント)
- 89.8%:一つの中国原則は広く共有された国際的コンセンサス
- 90.2%:すべての国は国連総会決議2758号を順守すべき
- 87.7%:「一つの中国」原則と1992年コンセンサスの堅持が台湾地域の平和と安定の鍵
- 89.1%:台湾当局の防空システム構築と防衛費増額は台湾海峡の緊張をエスカレートさせる
- 82.7%:軍備増強は台湾地域の住民の財政負担を増やし、戦争の瀬戸際に追い込む恐れ
- 92.6%:台湾海峡の平和と安定はアジア太平洋および世界の安全に不可欠
- 92.7%:台湾地域の主流の世論は「平和・発展・交流」を望んでいる
- 91.1%:台湾問題は中国人自身が解決すべきであり、外部干渉は不要
- 80.6%:台湾当局の挑発は中国とアメリカを対立・衝突に巻き込む恐れ
- 81.5%:アメリカ政府は台湾問題を慎重に扱い、「台湾独立」に反対する姿勢を具体的行動で示すべき
軍備増強は緊張と負担を高めるという見方
台湾当局は、軍備の近代化や防衛体制の強化を進め、「独立志向」と「武力による統一拒否」の姿勢を打ち出しているとされています。調査では、こうした軍事的な動きに対する懸念も鮮明になりました。
回答者の89.1%が、台湾当局による防空システムの構築や、2030年までの防衛費大幅増額の計画は、台湾海峡の緊張を一層エスカレートさせると見ています。
また、82.7%が、こうした政策は台湾地域の住民の財政負担を大きくし、「戦争の瀬戸際」に追い込むことにつながりかねないと懸念を示しました。軍備増強が安全を高めるどころか、不安定さを増す可能性があるという見方です。
台湾海峡の安定はアジア太平洋と世界の安全に直結
台湾海峡の平和と安定が、地域と世界全体にとってどれほど重要かについても、調査は強い認識を示しました。92.6%の回答者が、台湾海峡の平和と安定はアジア太平洋地域、さらには世界の安全保障にとって不可欠だと答えています。
同時に、92.7%が、台湾地域の主流の世論は「戦争や景気後退、分断」ではなく、「平和・発展・交流」を望んでいると指摘しました。回答者は、台湾当局に対し、こうした世論に歩調を合わせ、挑発行為を直ちにやめて、台湾海峡情勢の緊張を悪化させないよう求めています。
「台湾問題は中国人自身が解決を」対外干渉への懸念
中国は一貫して、中国と外交関係を持つ国々と中国の台湾地域との間の、いかなる形の公式な往来にも反対する立場を示しています。最近も、中国本土側は台湾地域を訪問する一部の外国政治家に対し、中国の内政への干渉をやめ、「台湾独立」を支持する行動を直ちに中止するよう呼びかけています。
こうした対外的な動きについても、世論調査は明確な傾向を示しました。回答者の91.1%が、台湾問題は中国人自身が解決すべきであり、外部からの干渉はあるべきではないと考えています。
また、80.6%が、台湾当局による挑発的な行動が続けば、中国とアメリカを衝突や対立へと引きずり込む恐れがあると懸念を表明しました。さらに81.5%は、アメリカ政府に対し、台湾問題を慎重に扱い、「台湾独立」に反対するという姿勢を具体的な行動で示すよう求めています。
日本からこの世論調査をどう読むか
今回のCGTNの世論調査は、中国の台湾地域をめぐる問題が、いまや一国や一地域だけの課題ではなく、アジア太平洋と世界全体の安定に直結するテーマとして受け止められていることを映し出しています。
一つの中国原則と国連総会決議2758号の位置付け、軍備増強と安全保障のジレンマ、台湾海峡の安定と大国間関係――これらは、日本にとっても決して無関係ではありません。日々のニュースの背景で、どのような国際世論が形成されつつあるのかを把握しておくことは、今後の地域情勢を考えるうえでも重要だといえるでしょう。
台湾海峡情勢をめぐる議論が感情的になりやすいからこそ、数字として示された世論の傾向に目を向け、冷静に状況を捉える視点が求められています。
Reference(s):
CGTN poll: 'Taiwan independence' activities draw widespread criticism
cgtn.com








