ハバナで数千人がベネズエラ連帯デモ 米国の干渉に抗議
キューバの首都ハバナで先週金曜日、ベネズエラへの連帯と米国による干渉への抗議を掲げて数千人が集会を開きました。ラテンアメリカの緊張が続く中、地域の結束と主権をめぐる議論が改めて浮き彫りになっています。
ハバナで何が起きたのか
現地時間の金曜日、ハバナのベダード地区にあるシモン・ボリバル騎馬像前の大通りに、数千人規模の市民が集まりました。集会を率いたのはキューバのミゲル・ディアスカネル大統領で、左派政党の代表や、左派政党・運動による理論誌の第3回国際会合に参加していた複数の国の代表団、そして地元の住民が一堂に会しました。
参加者たちはベネズエラの国旗を振り、カリブ海での米軍の増強を非難する横断幕を掲げました。そうした軍事的な動きは、この地域の主権に対する直接的な脅威だと訴えています。
キューバ指導部が発したメッセージ
キューバ共産党中央委員会組織書記のロベルト・モラレス氏は演説で、米国のベネズエラに対する「介入的な計画」と呼ぶものを強く非難しました。そのうえで、ベネズエラの人々との連帯を示す署名がキューバ国内で430万筆以上集まったと明らかにしました。
モラレス氏は「私たちはここから、そしてわが国があの姉妹国で展開しているあらゆる社会的ミッションを通じてベネズエラを守る」と述べ、対立や排除ではなく「敬意ある対話と団結」を求めました。今回の集会は、その呼びかけを国内外に示す場となりました。
ディアスカネル大統領もソーシャルメディアのXに投稿し、いわゆる「帝国」とその「無謀な指導者」がベネズエラに対するCIAの秘密作戦を認可していると批判しました。そのうえで「私たちは、その兄弟のような国民、とりわけニコラス・マドゥロ大統領との連帯を表明する」として、ベネズエラの指導部を改めて支持する姿勢を示しました。
市民が感じる「地域全体の脅威」
街頭に立った市民の一人、ハバナ在住で57歳のオマル・オリバレスさんは、朝早くからデモに参加しました。オリバレスさんは「ベネズエラに向けられたこれらの脅しは、ラテンアメリカ全体への脅しでもある」と語り、特定の国だけでなく地域全体が標的になり得るという危機感を示しました。
集会に参加した人々は、ベネズエラとキューバの連帯だけでなく、ラテンアメリカ全体の主権と安全保障を守りたいという思いを強調しました。米国の意図や行動の評価をめぐっては国際的にも意見が分かれていますが、ハバナの街頭からは「地域の声」を前面に押し出した形です。
外交的な動きと今後の行方
先週にはキューバ外務省が声明を発表し、ベネズエラに対する米国の軍事行動の可能性をめぐる「口実」を退けるとともに、国際社会に対しこうした動きに反対するよう呼びかけていました。今回のハバナでの集会は、その外交的なメッセージを市民レベルで補強する役割も果たしたと言えます。
2025年12月8日現在、ラテンアメリカをめぐる緊張の高まりに対し、各国や市民社会がどのように応答していくのかはまだ見通せません。米国の関与をめぐる評価は一様ではありませんが、ハバナの街頭に集まった人々は、主権の尊重と対話、そして地域の連帯を強く訴えました。この声が国際社会の議論にどのような影響を与えるのかが、今後の焦点となりそうです。
Reference(s):
Thousands rally in Havana for Venezuela against U.S. interference
cgtn.com








