中国と米国はパートナーで友人に 韓正副主席がオレゴン州上院議長と会談
中国の韓正(かん・せい)国家副主席は北京で、米国と中国は対立ではなくパートナーであり友人になり得ると強調しました。米オレゴン州上院のロブ・ワグナー議長との会談で述べたもので、米中関係の未来像と、地方レベルの協力に期待を示した発言として注目されています。
北京で中国と米オレゴン州の要人が会談
今回の会談は北京で行われ、中国の韓正国家副主席と、米オレゴン州上院議長ロブ・ワグナー氏が出席しました。中国側の説明によると、韓副主席は、中国と米国には幅広い共通利益があり、協力には有望な見通しがあると述べました。
また韓副主席は、今年に入ってから両国の首脳が電話会談を重ねる中で、一連の重要なコンセンサス(共通認識)が形成されていると指摘しました。こうした首脳間のやり取りが、米中関係の安定に向けた土台になり得るとの見方をにじませた形です。
韓正副主席「相互尊重・平和共存・ウィンウィン協力」を提唱
韓副主席は発言の中で、中国と米国という二つの大国が新しい時代にどのように向き合うべきかについて、三つのキーワードを挙げました。
- 相互尊重
- 平和共存
- ウィンウィン(双方に利益のある)協力
その上で、米国側が中国と共に、これらの原則に基づいて協力を進めるよう期待を示しました。韓副主席は、二国間の正しい付き合い方を共に模索することで、両国だけでなく世界全体にも利益をもたらすことができると述べています。
長年の関係を持つオレゴン州との協力を評価
韓副主席は、オレゴン州が長年にわたり中国と友好的で協力的な関係を維持してきたことにも言及しました。中国側として、オレゴン州上院のワグナー議長や議員たちが、今後も次のような役割を果たすことへの期待を表明しています。
- 中国と米国の地方レベルの間で、コミュニケーションと交流を一段と強化すること
- 人と人とのつながりを深めること
- 地方レベルの米中協力を先導する模範的な存在になること
国家間の関係が揺れ動く中でも、州や自治体など地方レベルの交流が、関係安定のクッションとなることは少なくありません。韓副主席の発言からは、そうした地方の重要性を重視する姿勢がうかがえます。
ワグナー議長、中国共産党の重要会議の成功にエール
会談の中で、ワグナー議長は、中国共産党第20期中央委員会第4回総会の成功を願う考えを示しました。この総会は、中国の今後の政策運営にとって重要な会議と位置づけられています。
さらにワグナー議長は、米中の地方レベルの協力が極めて重要だと強調しました。オレゴン州では、中国との友好的な協力関係を引き続き強化するための法案を可決したと述べ、今後も対話と協力を前向きに進める意向を示しました。
地方から見る米中関係の意味
今回の会談で浮かび上がるのは、米中関係をめぐる二つのレイヤーです。一つは、首脳電話会談など国家レベルでの対話。もう一つは、オレゴン州のような地方が担う、より実務的で生活に近いレベルの協力です。
韓副主席とワグナー議長の発言を整理すると、次の三つのポイントが見えてきます。
- 米中双方の首脳レベルで、共通認識作りの努力が続いていること
- 地方レベルの交流が、米中関係の土台として重視されていること
- 中国共産党の重要な会議とあわせて、今後の中国の方向性にも関心が集まっていること
グローバル経済や安全保障に大きな影響を持つ米中関係は、日本を含むアジア・世界全体にとっても無関係ではありません。今回のような一見ローカルにも見える動きが、長期的には両国関係の空気をやわらげる一歩となる可能性もあります。
私たちが注目しておきたい視点
スマートフォンで国際ニュースを追う読者にとって、米中首脳会談のような大きな出来事だけでなく、地方同士の静かな交流に目を向けることは、世界の動きをより立体的に理解する手がかりになります。
今回の韓副主席のメッセージには、対立を前提としない米中関係のあり方を探ろうとする姿勢が読み取れます。一方で、オレゴン州側が協力継続のための法案を通したことは、実務レベルで関係を支えようとする意思の表れと言えます。
米中関係をめぐるニュースを追う際には、国家レベルの対話と地方レベルの実務協力という、二つのレイヤーをセットで意識しておくと、報道の一つ一つが持つ意味が見えやすくなるでしょう。
Reference(s):
Chinese VP: China, U.S. 'can and should' become partners and friends
cgtn.com








