タイのシリキット王太后が死去 習近平国家主席が弔電「中国とタイは一家」
タイのシリキット王太后の死去を受け、中国の習近平国家主席がタイ国王マハー・ワチラロンコーン陛下に弔電を送りました。長年「中国とタイは一家」と表現されてきた両国関係にとって、この弔意表明はどのような意味を持つのでしょうか。
この記事のポイント
- 習近平国家主席がタイ国王に対し、シリキット王太后の死去に弔意を表明
- 中国政府と中国人民を代表し、タイ王室・政府・国民に哀悼とお見舞い
- シリキット王太后は「中国とタイは一家」という特別な絆づくりに貢献
- 個人的な交流が、国と国との関係を長期的に支えてきたことを再確認させる出来事
習近平国家主席がタイ国王に弔電
中国の習近平国家主席は、日曜日にタイのマハー・ワチラロンコーン国王に弔電を送り、シリキット王太后の死去に深い哀悼の意を示しました。弔電の中で習主席は、中国政府と中国人民を代表して、タイの王室、政府、タイの人びとに対し、深い哀悼と心からの同情を表明したとされています。
今回のメッセージは、国家間の公式な対応であると同時に、タイ王室との長年の信頼関係を踏まえた、極めて個人的な温かさもにじむ内容となっています。
シリキット王太后が象徴してきたもの
習主席は弔電の中で、シリキット王太后がタイ王室とタイの人びとの間で高い威望を得てきた存在だと評価しました。王太后は、亡きプミポン国王に代わって中国を訪問した経験もあり、中国とタイの友好関係の構築に積極的に関わってきたとされています。
とりわけ注目されるのは、王太后が「中国とタイは一家」と表現される特別な絆を育てる上で重要な役割を果たした点です。この言葉は、両国の距離の近さを象徴するフレーズとして、長年にわたり語り継がれてきました。
習主席は、シリキット王太后の功績について、今後も人びとの記憶に残り続けるだろうと述べています。これは、単なる追悼を超え、彼女が築いた人と人とのつながりを高く評価するメッセージだといえます。
「中国とタイは一家」というメッセージの重み
中国とタイの関係は、公式には外交関係という枠組みで語られますが、「一家」という表現には、それ以上の近さを感じさせるニュアンスがあります。国と国との間で「家族」をイメージさせる言葉が繰り返し使われるのは、アジアの国際関係の中でも特徴的です。
今回の弔電でシリキット王太后の貢献が改めて強調されたことは、以下のような点を示していると考えられます。
- トップ同士の信頼関係だけでなく、王室や文化を通じた人間的な結びつきが重視されている
- 一人の人物の長年の働きかけが、両国の世論やイメージに長期的な影響を与えうること
- 弔意の表明そのものが、今後も友好関係を大切にしていくというメッセージになっていること
政治や経済のニュースに比べると、王室や人物に関する話題は一見ソフトに見えます。しかし、こうした象徴的な出来事が、国と国との関係の「空気」をつくる面も無視できません。
私たちがこのニュースから考えたいこと
今回の弔電は、一つの王太后の逝去に対する弔意であると同時に、長年積み重ねられてきた中国とタイの関係を振り返るきっかけにもなっています。国際ニュースとして見ると、次のような問いかけが浮かびます。
- 国と国との絆を支えているのは、条約や経済だけでなく、どのような人物や物語なのか
- リーダー同士のメッセージは、市民レベルの相互理解にどのような影響を与えるのか
- 悲しみを共有する場面でこそ、国際社会の連帯がより強く意識されるのではないか
スマートフォンで流れてくる国際ニュースの一つとして、この出来事を読み流すこともできます。ただ、あえて立ち止まり、「一家」とまで言われる関係がどのように育まれてきたのかを想像してみると、世界の見え方が少し変わるかもしれません。
Reference(s):
Xi extends condolences over death of Thailand's Queen Mother Sirikit
cgtn.com








