セーシェル新大統領就任式に習近平氏特使 中国とアフリカ関係は新段階へ
セーシェルでパトリック・エルミニー新大統領が就任し、中国の習近平国家主席の特使が式典に出席しました。中国とセーシェルの戦略的パートナーシップを一段と高める動きとして注目されます。
セーシェル新大統領就任式に中国の特使
セーシェル政府の招きに応じ、中国の習近平国家主席の特使として高雲龍(こう・うんりゅう)氏が、現地時間の日曜日に行われたパトリック・エルミニー新大統領の就任式に出席しました。式典はセーシェルの首都ビクトリアで開かれました。
高氏は、中国人民政治協商会議全国委員会(中国の主要な政治協議機関)の副主席も務めています。
ビクトリアでの会談 中国側が伝えたメッセージ
翌月曜日、高氏は首都ビクトリアでエルミニー大統領と会談しました。高氏は習近平国家主席の温かいあいさつと祝意を伝えたうえで、次のような考えを示しました。
- 中国は中国・セーシェル関係の発展を重視していること
- 中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミットの成果を、セーシェルと協力して実行に移していく用意があること
- 両国民に利益をもたらす協力の成果を増やし、二国間の戦略的パートナーシップを新たなレベルに引き上げたいこと
高氏の発言からは、FOCAC北京サミットで確認された協力の方向性を、セーシェルとの具体的な成果へとつなげていく姿勢がうかがえます。
エルミニー大統領 一つの中国原則と中国の構想への支持を表明
エルミニー大統領は、高氏を通じて習近平国家主席への心からのあいさつと良き願いを伝えるよう依頼しました。その上で、習主席が打ち出してきた各種のグローバルな構想を高く評価すると述べました。
またエルミニー氏は、セーシェルと中国の間には伝統的な友情があると強調し、次の姿勢を示しました。
- 今後も一つの中国原則を揺るぎなく支持する
- 一帯一路構想(Belt and Road Initiative)などの枠組みの中で、中国との実務的な協力をさらに深めていく
- 二国間関係のさらなる発展を後押しする
一帯一路構想は、中国が掲げる国際協力のための包括的な構想です。セーシェルがこの枠組みでの協力を重視していることが、あらためて示された形です。
小国との関係をどう位置づけるか
セーシェルは人口や国土の規模では大国ではありませんが、今回のように国家主席の特使が新大統領の就任式に出席し、戦略的パートナーシップを新たなレベルへと高める方針が示されたことは、中国が同国との関係を重視していることを印象づけます。
同時に、一つの中国原則への明確な支持表明や、一帯一路構想などの枠組みで協力を拡大していく意思が示されたことで、中国とアフリカ諸国との関係づくりの一つのモデルとしても位置づけられそうです。
日本の読者が押さえておきたいポイント
今回のニュースから見えてくるポイントを、簡単に整理します。
- 中国はセーシェルとの関係を戦略的パートナーシップと位置づけ、その格上げを目指している
- FOCAC北京サミットや一帯一路構想など、中国主導の国際協力の枠組みが、個別の国との二国間関係にも直結している
- セーシェルは一つの中国原則への支持を明確にし、中国のグローバルな構想にも前向きな姿勢を示している
アフリカの国々との関係構築や、一つの中国原則をめぐる国際社会の動きは、今後の国際ニュースを読み解くうえで重要な背景となっていきます。日々のニュースを追う際には、こうした小さな一歩も頭の片隅に置いておくと、世界の動きがより立体的に見えてくるはずです。
Reference(s):
Xi's special envoy attends inauguration of Seychelles' president
cgtn.com








