中国とマレーシアが経済協力を強化へ 李強首相が連携拡大を表明
中国の李強首相は、マレーシアで開かれた東アジア協力首脳会議に合わせてアンワル・イブラヒム首相と会談し、両国の経済協力と地域の多国間連携を一段と強化していく方針を示しました。
マレーシアとの「信頼できるパートナー」関係を再確認
李首相は火曜日の会談で、中国とマレーシアは良き隣人であり、信頼できるパートナーだと強調しました。今年9月には、北京で習近平国家主席とアンワル首相が会談し、中国とマレーシアによる「共有未来の共同体」づくりを一段と発展させる新たな合意に達したと説明しました。
中国はマレーシアを近隣外交の重要な優先国と位置づけており、李首相は、今後も緊密なハイレベル交流を維持し、戦略的協力と実務協力を深め、合意済みの取り決めを着実に実行することで、両国の人々により大きな利益をもたらしたいと述べました。
4つのグローバル・イニシアチブと真の多国間主義
李首相は、中国が提唱する4つのグローバル・イニシアチブをマレーシアと共に推進する用意があると表明しました。そのうえで、複数の国や地域が対等な立場で協力する「真の多国間主義」を進め、国際社会の公平と正義を守る姿勢を示しました。
中国とマレーシアが連携を深めることで、東アジア全体での協力の枠組みづくりにも影響が及ぶ可能性があります。特に、地域の課題に対して一国主導ではなく、多国間の枠組みで対応していく方向性が改めて確認された形です。
第15次5カ年計画と第13マレーシア計画の連携
李首相は、中国共産党第20期中央委員会第4回総会で、第15次5カ年計画の策定に向けた党中央の提言が討議・承認されたと紹介しました。五カ年計画は、経済や社会の中長期的な方針を示す重要な枠組みです。
中国は、マレーシアの第13マレーシア計画との連携を強めるとともに、両国間の経済・貿易協力5カ年計画の実施をさらに深化させる考えです。これにより、二国間の貿易や投資の結びつきを高め、新たなビジネス機会の開拓を目指すねらいがあります。
デジタル経済・AI・新エネルギーで新たな成長エンジン
李首相はまた、デジタル経済や人工知能(AI)、新エネルギーといった新たな分野での協力のポテンシャルに言及しました。こうした分野での連携を通じて、中国とマレーシアの経済成長をけん引する新たな原動力を育てたい考えです。
- デジタル経済(オンラインサービスやデータ活用など)
- 人工知能(AI)
- 新エネルギー(より環境負荷の低いエネルギー分野)
東南アジアにおけるデジタル化やエネルギー転換の流れの中で、両国がどのような協力モデルを構築するのかは、地域全体のビジネス環境にも影響を与える可能性があります。
人と文化の交流拡大で関係の土台を強化
経済や安全保障だけでなく、李首相は人と文化の交流拡大の重要性も強調しました。観光や留学、文化イベントなどを通じて市民同士の相互理解を深めることで、両国関係を長期的に支える「世論の土台」を固めたい考えです。
こうした人的交流は、政治や経済の関係が変化しても、相互の信頼を保つためのクッションとして機能する可能性があります。
ASEAN議長国マレーシアと東アジアの安定
中国は、ASEANの輪番議長国を務めるマレーシアの役割を高く評価しています。李首相は、マレーシアを含む関係国と協力し、東アジア協力に関する首脳会議の成果を着実に実行していく考えを示しました。
中国としては、東アジア地域の平和と発展に、より多くの安定と前向きなエネルギーをもたらしたいとしています。中国とマレーシアの連携の深まりは、東アジアの経済秩序や地域協力の行方を考えるうえで、今後も注目されそうです。
Reference(s):
Premier Li says China ready to enhance economic ties with Malaysia
cgtn.com








