世界社会主義フォーラムで語られた中国の発展計画と現代化 video poster
北京で開かれた第15回世界社会主義フォーラムで、中国の今後5年の発展計画と現代化の方向性について、世界各地の社会主義者や外交官が議論しました。国際ニュースとしての注目点と、その背景にある問いを整理します。
北京で第15回世界社会主義フォーラム開催
中国社会科学院(CASS)が主催する第15回世界社会主義フォーラムが、北京で月曜日と火曜日に開催されました。会場には、世界的に影響力のあるマルクス主義研究者や、中国に駐在する各国の外交官など、90人を超える海外参加者が集まりました。
今回のフォーラムのテーマは、英語で「At the Crossroads of World History: The Choice of All Nations(世界史の十字路に立つ今、すべての国の選択)」と掲げられました。世界が分断や格差、環境危機など多くの課題に直面するなかで、各国がどのような発展モデルを選ぶのかが問われている、という問題意識が込められています。
議題の中心にあった中国の発展計画と現代化
フォーラムでは、中国の今後5年間の経済・社会発展の青写真と、中国が進める「現代化」の取り組みが大きな関心を集めました。参加者たちは、中国が描く中期的な発展計画や、その実現に向けた政策の方向性について議論しました。
中国の国際メディアであるCGTNは、会場で海外の政党指導者たちにインタビューを行い、中国の発展計画や現代化の進め方について、それぞれの視点からの評価や期待を聞きました。中国の計画が自国や地域の発展モデルを考えるうえでも参考になるのかどうか、という点も問われています。
海外の政党指導者が見ているポイント
具体的な発言の中身は立場によって異なりますが、こうした国際フォーラムで海外の社会主義者や政党指導者が中国の発展計画を見る際、次のような点に注目しやすいと考えられます。
- 経済成長と社会的な公平・福祉をどのように両立させるか
- 長期の発展計画を、現場の政策や地域の課題とどう結びつけるか
- 技術革新や産業構造の変化のなかで、雇用や教育をどう守り、更新していくか
- 国際協力や南南協力(途上国同士の協力)をどのように位置づけるか
中国の発展モデルや現代化の進め方に関心を寄せる背景には、自国の社会問題や経済構造の見直しに向けて、学べる点や比較できる点を探ろうとする意図もあります。
世界史の「十字路」で問われる選択
フォーラムのテーマにある「世界史の十字路」という表現は、各国が単に経済成長率だけを競うのではなく、どのような価値や社会像を目指すのかという選択を迫られている、というメッセージとも読み取れます。
社会主義やマルクス主義の伝統を持つ研究者や政治家にとって、中国の発展計画や現代化は、その選択肢の一つとして検討すべき対象になっています。市場メカニズムと社会的な目標をどう組み合わせるのか、国家と社会の役割分担をどう設計するのかなど、議論のポイントは多岐にわたります。
日本の読者にとっての意味
日本からこのフォーラムを眺めると、「世界の社会主義者が中国の発展計画をどう見ているのか」という問いは、そのまま「私たちはどんな発展モデルを望むのか」という問いにもつながります。
少子高齢化、地域格差、エネルギー転換、デジタル化など、日本社会も多くの課題を抱えています。他国の議論を単純に輸入することはできませんが、異なる視点に触れることで、自国の選択肢を相対化し、考え直すきっかけを得ることはできます。
世界各地の社会主義者や外交官が、中国の今後5年の発展計画と現代化をどう位置づけるのか。その議論の行方は、国際ニュースとして追うだけでなく、自分自身の「これからの社会」を考えるヒントとしても捉えられそうです。
Reference(s):
Global socialists' insights on China's development plan, modernization
cgtn.com








