国連、次期事務総長の選出手続きを正式開始 女性候補と透明性を重視
国連はこのほど、2027年1月1日に就任する次期国連事務総長の選出・任命プロセスを正式にスタートさせました。女性候補の擁立や透明性の強化を重視した新たな枠組みで、世界の注目が集まっています。
主なポイント
- 次期国連事務総長の選出・任命プロセスを正式に開始
- 新事務総長は2027年1月1日に現職から職務を引き継ぐ予定
- 女性候補の指名を加盟国に強く要請し、地域的多様性も重視
- 候補者にビジョン文書と資金源の開示を義務付け
- 候補者リストを公開し、非公式対話をライブ配信で実施
- 安全保障理事会は2026年7月下旬から選考ラウンドを開始予定
次期国連事務総長の選出を正式に開始
国連総会議長のアナレーナ・ベアボック氏は、安全保障理事会11月議長を務めたシエラレオネのマイケル・イムラン・カヌ国連大使と連名で書簡に署名し、次期国連事務総長の選出と任命の手続きを正式に開始したと発表しました。
書簡によると、新たに選ばれる事務総長は2027年1月1日に現職から職務を引き継ぐ予定です。事務総長の役割には、高い効率性、有能さ、誠実さに加え、強いリーダーシップや外交的なコミュニケーション能力、多言語での対応力が求められると強調されています。
女性候補の指名を強く要請 ジェンダー平等と地域多様性
書簡は、これまで国連事務総長に女性が就いたことがない事実に触れ、加盟国に対し、ジェンダー平等を進める観点から女性候補の指名を強く検討するよう呼びかけています。あわせて、地域的な多様性も重要な考慮要素になるとしています。
次期事務総長選びは、単に個人を選ぶだけでなく、国連がどのような価値観と優先課題を掲げるのかを示す機会でもあります。女性候補や多様な地域からの候補が前面に出るかどうかは、今後の大きな注目点となりそうです。
透明性を高める選考プロセス
今回のプロセスでは、透明性を高めるためのルールも明確になりました。書簡によれば、立候補する人物は指名の段階で、自らのビジョンを示す文書と、選挙活動に関わる資金源の情報を提出しなければなりません。
国連総会議長と安全保障理事会議長は、候補者の公的なリストを共同で管理し、各候補に対しては非公式な対話の機会を設けるとしています。こうした対話は、ライブ配信を含む形で行われる予定で、世界の人々が候補者の考え方に直接触れられる場にもなります。
2026年夏から本格選考へ 加盟国には早期の指名を要請
安全保障理事会は、2026年7月下旬から次期事務総長の選考ラウンドを始め、最終的に国連総会に推薦を行う計画です。書簡は、十分な時間を確保するため、加盟国に対して候補者の指名を早めに行うよう促しています。
今後、誰が正式な候補として名乗りを上げるのか、公表される候補者リストと非公式対話の内容が、国際社会の大きな関心を集めることになりそうです。
グテーレス氏の後継をめぐる「岐路の選択」
現在9代目の国連事務総長を務めるアントニオ・グテーレス氏は、2017年1月に就任しました。ベアボック国連総会議長は、次期事務総長の選出は国連にとって極めて重要なタイミングに行われると述べ、世界が未来にふさわしい組織へと国連を導く強いリーダーシップを新たなトップに期待していると強調しています。
世界情勢の不透明感が高まる中、次の事務総長がどのようなビジョンと優先順位を示すのかは、国連だけでなく各国の外交姿勢にも影響を与える可能性があります。今回の選出プロセスが、国連の役割やあり方をどこまで更新できるのかが問われています。
Reference(s):
UN formally launches selection process for next secretary-general
cgtn.com








