ペルー河川港で土砂崩れ、ボート沈没し12人死亡・数十人不明
ペルー河川港で土砂崩れ、ボート沈没し12人死亡・数十人不明
ペルー中部のアマゾン地域にある河川港で土砂崩れが発生し、停泊中のボート2隻が川に沈みました。少なくとも12人が死亡し、数十人が行方不明とされており、現地では今も大規模な捜索・救助活動が続いています。
アマゾン地域ウカヤリ州の港イパリアで発生
土砂崩れが起きたのは、アマゾン熱帯雨林地帯にあるウカヤリ州の河川港イパリアです。警察の報告を引用した国営通信社アンディナによりますと、崩れた土砂が河岸に停泊していたボート2隻をのみ込み、川に沈めました。
当局によると、死亡が確認された12人のうち3人は子どもです。このほかにも数十人が行方不明とみられ、被害の全容はまだ明らかになっていません。
乗客は約50人か 2隻のボートに異なる状況
国家緊急オペレーションセンター(COEN)は、沈んだボートのうち1隻にはおよそ50人の乗客が乗っていた一方、もう1隻には乗客はいなかったと説明しています。ただし、正確な人数はまだ確認されていません。
現場には家族らが集まり、当局とともに、当時どれだけの人がボートに乗っていたのか、誰がまだ見つかっていないのかを確認する作業が続けられています。
海軍「負傷25人、約40人が行方不明の可能性」
海軍のジョナサン・ノボア大佐は通信社の取材に対し、これまでに9人の遺体が収容され、少なくとも25人が負傷したと明らかにしました。また、約40人が行方不明となっている可能性があると述べています。
ノボア大佐によると、救助活動は急流と渦流のために難航しているということです。現在、海軍が現場に投入され、川に沈んだボート周辺の捜索や、流されている人びとの救助に当たっています。
増水シーズンと濃霧、救助を妨げる要因
ノボア大佐は、現在は増水シーズンにあたり、事故当時は濃い霧が発生していたと説明しています。水位の高い川で流れが速く、視界も限られる中での救助活動は、通常よりもはるかに難しい状況だといえます。
COENはソーシャルメディアのXへの投稿で、この事故はウカヤリ川の河岸が浸食されたことによって、夜明けごろに土砂崩れが起きたためだと説明しました。河岸の浸食は、長期にわたる水流の影響などで起こる現象で、川沿いの集落や港にとって大きなリスクとなります。
現場から伝えられる混乱の光景
地元テレビ局UTV Noticiasが放送した映像では、取り乱した人びとが河岸を走り回り、沈んだボートから流れ出た荷物や商品が川面に浮かぶ様子が映し出されました。突然の災害に襲われた現場の混乱と、家族の安否を求めて奔走する人びとの姿が伝えられています。
なぜこの国際ニュースに注目すべきか
ペルーのアマゾン地域で起きた今回の土砂崩れ事故は、遠く離れた出来事に見えるかもしれません。しかし、いくつかの点で、私たちの日常やこれからの社会を考えるうえでも示唆に富んでいます。
- 川沿いの港や集落は、自然環境の変化に直にさらされており、浸食や土砂災害への備えが大きな課題になっています。
- ボートやフェリーは、多くの地域で人びとの生活と物流を支える「ライフライン」であり、安全対策が後回しになれば、ひとたび事故が起きた際の被害が大きくなりがちです。
- 今回、正確な乗客数の把握に時間がかかっていることは、乗客名簿の管理や情報共有の重要性を改めて浮かび上がらせています。
国際ニュースとしてこの事故を追うことは、単に遠い国の悲劇を知ることではなく、自分たちの地域の防災やインフラ、安全文化について考え直すきっかけにもなります。スマートフォン一つで世界の出来事を追える時代だからこそ、数字の大小だけでなく、その背景にある構造的な課題にも目を向けることが求められているのではないでしょうか。
Reference(s):
12 dead, dozens missing as landslide submerges boats in Peru port
cgtn.com








