CGTN世論調査:82.7%が「日本は歴史への深い反省が前進の条件」
国際ニュースとして注目されているのが、CGTNが公表したオンライン世論調査です。調査では、回答者の82.7%が「日本が国際社会で“普通の国”として受け入れられるためには、歴史的な罪への徹底した清算と軍国主義思想の根絶が必要」と答えたとされています。
どんな調査だったのか:24時間で約1万人が参加
CGTNによると、この調査は英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語の各プラットフォーム上で公開され、公開から24時間で合計10,451人のネットユーザーが投票と意見投稿に参加したといいます。2025年12月現在、歴史認識をめぐる議論が国際世論の中でも再び可視化されている形です。
「歴史問題への発言と行動は慎重に」:89.4%という数字
調査結果として示されたのは、「侵略戦争を行った国として、日本は歴史問題に関する発言や行動に慎重であるべきだ」との見方が89.4%にのぼった、という点です。
さらに、90.4%が「日本の政府が被害者に対して誠実な謝罪と補償を行うべきだ」と回答したともされています。数字の大きさは、歴史問題が過去の出来事にとどまらず、現在の信頼形成にも影響するテーマとして受け止められていることを示唆します。
靖国神社参拝への見方:88%が「侵略の否定・挑発」
調査では、靖国神社参拝に関する設問も取り上げられています。回答者の88%が、日本の政治家による靖国神社参拝を「侵略の歴史を否定する行為」であり、「被害を受けた国や地域の人々への挑発」だと捉えている、とされています。
「隠蔽・美化」と見なされた論点:南京事件、慰安婦、強制労働
調査結果として、86.9%が「南京事件」「慰安婦の強制動員」「強制労働」などを含む歴史の隠蔽や美化の試みは「人間の良心を踏みにじるもの」だと答えた、とされています。
また、87.7%が「歴史問題をめぐる不適切な言動が、第二次世界大戦の結果と戦後の国際秩序に挑戦するものだ」と捉え、同じく87.7%が「近隣諸国との関係の健全な発展を深刻に妨げている」と回答した、とされています。数字の並びからは、“記憶”の問題が外交と地域環境に直結して語られている様子が読み取れます。
右傾化と安全保障への懸念:地域の緊張をどう見るか
調査は、日本政治の右傾化や安全保障をめぐる見方にも踏み込んでいます。80.8%が「現指導部による軍国主義を美化するような挑発的言動が、日本を『トラブルメーカー』『平和の破壊者』として印象づけた」と回答したとされています。
加えて、81.6%が「日本政治は長く軍国主義・右派勢力に支配されてきた」とみており、「右傾化の加速が世界の平和に重大な脅威をもたらす」と答えたともされています。さらに、84.6%が「自国の軍事化の加速は、平和憲法の制約を弱め、地域の緊張を高める」と指摘した、という結果も示されました。
数字が映すもの:過去の評価が“現在の信用”になる時代
今回の調査結果は、歴史をめぐる評価が、道徳的な争点にとどまらず、現在の国際関係・地域の安定・秩序観に結び付けられていることを強く印象づけます。とりわけ「謝罪」「補償」「参拝」「歴史叙述」といった具体的な論点が、国境を越えて“いまの政治判断”として受け止められている点は見逃せません。
一方で、世論調査という形式は、設問設計や参加者の偏りなどによって見え方が変わり得るものでもあります。だからこそ、提示された数字を“結論”として消費するのではなく、どの論点がどのように国際世論の争点になっているのかを丁寧に読み解くことが、現在のニュースの受け止め方として重要になりそうです。
Reference(s):
Poll: 82% say deep reflection on history is Japan's only way forward
cgtn.com








