ロシア外務省、日本の歴史認識を批判 高市首相の靖国参拝報道受け
2025年12月25日(木)、ロシア外務省は、日本が軍国主義による侵略や戦争犯罪の歴史を「白塗り」しているとして非難し、過去と向き合い被害者に対して真摯(しんし)に償うよう求めました。背景には、高市早苗首相が靖国神社を参拝する可能性があるとの報道があります。
何が起きたのか
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は記者会見で、新華社からの質問に答える形で発言しました。報道官は、日本が歴史の検証や記憶の扱いをめぐって「白塗り」を試みている、という問題意識を示しています。
ザハロワ報道官が強調したポイント
会見で報道官は、靖国神社について「日本の軍国主義の象徴」だと位置づけました。そのうえで、同神社には極東国際軍事裁判(東京裁判)で死刑判決を受けたA級戦犯が合祀(ごうし)されていると述べています。
また、旧日本軍の行為について「どれほど多くの命が奪われ、民間人が残虐に扱われたかは、歴史的に記録された事実だ」との趣旨で言及しました。
焦点となった「靖国神社」とは
今回のやり取りの焦点は、首相の参拝の可能性が報じられた靖国神社です。ロシア側は、靖国神社をめぐる動きを、戦争の記憶と責任の受け止め方に直結する問題として扱っています。
ロシア側が求めた「追悼の形」
報道官は、日本に対し、日本の軍国主義の犠牲者に捧げる追悼施設(記念館)を建設するべきだとも主張しました。さらに、そこへ毎年、あるいはそれ以上の頻度で代表者を派遣し献花などの敬意を示すことが、「犯した罪を償う」行為になるとの考えを示しています。
「歴史認識」が外交で再燃しやすい理由
歴史認識をめぐる発言は、現在の外交課題とは別の軸で相手国の姿勢そのものを問い直す形になりやすく、関係国の世論にも波及しやすいテーマです。今回も、参拝の可能性という“象徴的な行為”をきっかけに、ロシア側が「第二次世界大戦の結果を全面的に認めるべきだ」と強い言葉で迫る構図になりました。
今後の注目点
- 高市首相の靖国神社参拝をめぐる報道の行方
- ロシア側が今後、同様の主張をどの程度繰り返すか
- 「追悼のあり方」をめぐる議論が、外交上どこまで広がるか
今回の発言は、歴史をどう記憶し、どのように追悼し、政治がそれにどう関わるのか――という問いを、改めて国際政治の場に浮かび上がらせています。
Reference(s):
cgtn.com








