韓国、DPRKのドローン越境主張を否定 共同調査にも言及
2026年1月10日(土)、朝鮮半島をめぐるドローンを巡る主張が交錯しています。 韓国国防部は、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)が訴えた「韓国のドローンによる領空侵犯」を否定し、事実関係の徹底調査を進める考えを示しました。
何が起きたのか(時系列)
- 1月4日:DPRK側は、韓国が運用するドローンがDPRKの領空を侵犯したと主張。
- 1月10日:DPRK国営の朝鮮中央通信(KCNA)が、1月4日の事案について「追跡し、特殊な電子戦資産で対処して墜落した」とする説明を伝達。
- 1月10日:韓国国防部は「事実ではない」と反論。聯合ニュースによると、李在明(イ・ジェミョン)大統領が「徹底した調査」を指示。
韓国側の説明:「絶対に事実ではない」
韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防相は、DPRK側の主張を「絶対に事実ではない」と述べたとされています。さらに、DPRK側が公開した写真に写るドローンについて、韓国軍が運用する機種ではない、と指摘しました。
DPRK側の説明:飛行経路と「電子戦での対処」
KCNAの報道によると、DPRK軍は1月4日、韓国の仁川(インチョン)付近上空で北上する航空目標を発見・追跡したと説明。ドローンは約8キロ飛行した後、DPRK部隊が「特殊な電子戦資産」で対処し、DPRKの開城(ケソン)市付近に墜落したとしています。
注目点:「共同調査」は緊張管理の糸口になるか
安国防相は、この件をめぐって韓国とDPRKによる共同調査の可能性にも言及しました。国境や軍事的に敏感な領域での事案は、主張の応酬が続くほど、誤解や偶発的なエスカレーション(緊張の急激な高まり)につながりやすいとされます。
一方で、共同調査が実際に動き出すには、調査の枠組み(対象・手順・発表方法)や連絡経路など、具体的な合意が不可欠です。今回の発言が、対話の入口になるのか、それとも政治的メッセージにとどまるのかが焦点になりそうです。
今後の見通し:何を見ればいい?
- 韓国側の調査結果:運用記録や機体特定に関する説明がどこまで示されるか。
- DPRK側の追加情報:墜落機の残骸や証拠提示に踏み込むのか。
- 連絡・対話の動き:共同調査に向けた実務協議が始まるかどうか。
国際ニュースとしては、ドローンのような無人機が「境界」と「偶発リスク」を同時に押し広げている点も見逃せません。両者が次にどんな情報を出すのか、冷静に見守りたい局面です。
Reference(s):
S. Korea denies DPRK's claim on drone provocation, seeks joint probe
cgtn.com








