トランプ氏「長い電話」ベネズエラ暫定大統領と関係改善示唆、米大使館再開も焦点
米国のドナルド・トランプ大統領は2026年1月14日(現地時間)、ベネズエラの暫定大統領デルシー・ロドリゲス氏と「長い電話」を行い、両国が「とてもうまくやっている」と述べました。大使館再開の可能性や、原油をめぐる米国の関与の強まりが同時進行しており、米・ベネズエラ関係が新しい局面に入るのか注目されています。
「長く、実りある、礼節ある」──双方が会談内容を前向きに表現
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、ロドリゲス氏について「素晴らしい会話だった。彼女は素晴らしい人物だ」と語りました。さらに「多くのことを話し合った。ベネズエラとはとてもうまくやっていると思う」とも述べています。
ロドリゲス氏も同日、トランプ氏と「長く、実りがあり、礼節ある」電話協議を行ったと説明。「両国の人々の利益のための二国間の作業アジェンダ」や、「両政府間の関係に残る懸案」について協議したとしています。
大使館再開の検討と特使派遣、同日に野党指導者訪米も
報道(ブルームバーグ)によれば、トランプ政権は、資源(特に原油)が豊富なベネズエラでの米国大使館再開の可能性を検討しているとされます。ロドリゲス氏は今週、フェリックス・プラセンシア駐英大使をワシントンに派遣する計画だと伝えられました。
同じ日に、ベネズエラの主要な野党人物の一人であるマリア・コリーナ・マチャド氏がホワイトハウスを訪問する見通しだとも報じられています。現政権(暫定政権)側の動きと、野党側の動きが並行して進む構図は、対話の窓口や正統性をめぐる論点が複線化していることも示します。
直近の動き:米国チームのカラカス入りと「タンカー拿捕」
今回の電話会談の背景には、複数の安全保障・エネルギー関連の動きがあります。
- 米軍は2026年1月9日、ベネズエラに関連する「5隻目の」石油タンカーを拿捕したとされています。
- 同じ時期に、米国の外交・警備担当者チームがカラカスに入り、大使館再開の可能性を評価していると報じられました。
- さらに数日前の2026年1月3日、ニコラス・マドゥロ大統領が米国の急襲で強制的に拘束されたとされています。
これらの動きは、単なる関係改善の「雰囲気」だけでなく、現場の体制(大使館・安全保障)や資源(原油)を軸に、実務が動き始めていることを示唆します。
原油をめぐる発言:米国の関与が強まる可能性
米国のクリス・ライト・エネルギー長官は先週、米国がベネズエラ国内の貯蔵原油を「販売する」だけでなく、同国の原油生産の販売も「無期限に管理する」と述べたとされています。もしこの方針が具体化すれば、ベネズエラの国家運営と財政、そして国際エネルギー市場の見通しにも影響が及び得ます。
今後の焦点:外交の再接続か、条件闘争か
現時点では、電話会談は前向きな言葉で彩られつつも、(1)大使館再開の判断、(2)特使の訪問が何を持ち帰るのか、(3)野党指導者の訪米が対話の枠組みにどう影響するのか、(4)原油の扱いをめぐる実務設計――といった具体論が焦点になりそうです。
一つひとつは別のニュースに見えても、外交の窓口、安全保障、資源管理が同時に動くとき、関係の「温度」は言葉より手続きで測られることがあります。今週のワシントンの動きが、その最初の試金石になりそうです。
Reference(s):
Trump says he had 'long call' with Venezuelan acting president
cgtn.com








