南スーダンで中央銀行総裁を更迭、サルバ・キール大統領が前任者を再任
南スーダンで中央銀行トップが交代しました。通貨安とインフレが続くなか、金融当局のかじ取りが再び注目されています。
何が起きたのか(国際ニュースの要点)
南スーダンのサルバ・キール大統領は、中央銀行総裁のイェニ・サムエル・コスタ氏を解任し、ジョニー・オヒサ・ダミアン氏を総裁に再任しました。決定は、現地時間の金曜夜(日本時間では今週)に国営テレビで放送された大統領令で発表されました。
解任の理由は示されていません。
コスタ氏の在任は「2カ月余り」――独立後で最短
コスタ氏は2025年11月12日に任命され、在任期間は2カ月余りでした。記事の情報によると、これは2011年の南スーダン独立以降、中央銀行総裁として最も短い在任だとされています。
通貨安と高インフレが重なるタイミングでの人事
コスタ氏の在任期間は、通貨の下落(通貨安)や高いインフレなど、経済的な圧力が強まっていた時期と重なりました。
中央銀行は、通貨の信認や物価の安定に深く関わる機関です。トップの交代が続くと、市場や企業、家計が「次の方針」を読みづらくなり、先行きの見通しが立てにくくなる場面も出てきます。
再任されたオヒサ氏は「2022年以降で3度目」
再任されたジョニー・オヒサ・ダミアン氏は、2022年に総裁に就任した経歴を持ち、今回の再任は2022年以降で3期目とされています。一方で、同氏は2025年6月8日にいったん解任されていました。
また、中央銀行総裁就任以前は、財務・経済計画省で要職を務め、財政政策、歳入行政、国際金融機関との関係などに携わってきたとされています。
今後の焦点:政策の一貫性と「説明」の有無
今回の人事を受け、注目点は大きく3つです。
- 通貨と物価への対応:通貨安・インフレに対し、どのような金融運営のメッセージが出るのか。
- 対外的な調整力:国際金融機関などとの実務面でのやり取りが、経済運営にどう反映されるのか。
- 意思決定の透明性:今回、解任理由が示されていないなかで、今後の説明や情報開示が増えるのか。
金融政策は「何をするか」だけでなく、「どう伝えるか」も影響します。南スーダンの中央銀行が、短期の混乱を抑えつつ、どの程度の継続性を示せるかが当面のポイントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








