トランプ氏「イランで地上戦は不要」 報復は「近く分かる」
2026年3月2日(現地時間)夜、米国のドナルド・トランプ大統領は、イランに関する目標の達成が「かなり近い」としつつ、米軍の地上戦(boots on the ground)は「必要ないと思う」と述べました。緊張が高まる中東情勢で、米国がどこまで軍事行動を拡大させるのかが焦点になっています。
トランプ氏の発言:地上部隊は「必要ないと思う」
News Nationのホワイトハウス担当記者ケリー・メイヤー氏は、3月2日夜にトランプ氏と約2分間の通話をしたとして、Xに複数の投稿を行いました。
投稿によると、トランプ氏はイランでの目標達成について「かなり近い(it's getting very close)」と述べ、地上部隊投入の可能性を問われると「それについては何も言わないが、必要ないと思う」と話したとされています。
在リヤド米国大使館への攻撃、報復は「近く分かる」
メイヤー氏の投稿では、サウジアラビアのリヤドにある米国大使館への攻撃に関して、トランプ氏が「報復がどうなるかは、近く分かる(you'll find out soon)」と述べたとも伝えられました。具体的な対応内容は明らかにされていません。
ルビオ国務長官:目的は「地上部隊なしで達成可能」
トランプ氏の発言に先立つ数時間前、マルコ・ルビオ国務長官は、トランプ政権がイランに対する目的を「地上部隊なしで達成できる」と考えていると説明しました。
ルビオ氏は、議会指導部向けの非公開ブリーフィングを前に記者団へ、現時点の焦点として次を挙げています。
- 弾道ミサイル発射装置の破壊
- 弾道ミサイル備蓄の破壊
- 弾道ミサイル製造能力の破壊
- 一方向攻撃ドローン(one-way attack drones)への対処
- 海軍(Navy)への対処
国連でイラン側が強い対応を要請、「民間被害」を主張
一方、国連(UN)のイラン常駐代表アミール・サイード・イラヴァニ氏は、国連安全保障理事会に対し、米国とイスラエルによる攻撃を受けて「断固として、明確に、曖昧さなく行動する」よう求めました。
イラヴァニ氏は声明で、米国がイスラエルと「完全に協調して」イランに対し「2度目の意図的で挑発を受けていない攻撃」を行ったと述べ、これを「計算された侵略行為」と位置づけました。また、米国とイスラエルが「民間人と民間インフラを意図的に標的にした」と主張し、南部ホルモズガーン州の女子小学校で「生徒165人が死亡した」と述べています。これらの主張は、イラン側の発表として伝えられています。
いま何が争点になっているのか
今回の一連の発言と応酬は、「目的の達成」と「手段の限定」の間で、当事者のメッセージがせめぎ合っている構図にも見えます。米側は地上部隊を想定しない姿勢をにじませる一方、報復の具体像は明かされていません。国連の場では、軍事行動の正当性や民間被害をめぐる主張が前面に出ています。
今後は、(1)リヤドの米国大使館攻撃への米国の具体的対応、(2)イランをめぐる軍事目標の範囲がどこまで拡大するのか、(3)国連安保理での議論の行方が、短期的な注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







