中国外交部「一つの中国原則を支持する歴史の流れは止められない」
世界183か国が一つの中国原則に基づき中国と国交を結んでいると中国外交部が強調し、台湾地域と関係を持つ国々に見直しを呼びかけました。本記事では、この発言のポイントと背景を整理します。
中国外交部が語る「歴史の大勢」と一つの中国原則
今週月曜日、中国外交部の毛寧報道官は記者会見で、一つの中国原則を支持する歴史的な流れは止められないとあらためて強調しました。パラオに関する質問に答えるかたちで、中国の立場を体系的に説明した格好です。
毛報道官は、一つの中国原則を支持する動きが世界の歴史的な潮流だと位置づけ、これに逆行する動きは是正されるべきだと述べました。
183か国が中国と国交樹立と説明
毛報道官によると、世界ではすでに183か国が一つの中国原則に基づき、中国と外交関係を樹立しています。この数字を示すことで、中国は自らの立場が国際社会で広く共有されていると強調しています。
その一方で、パラオを含むごく少数の国々が、現在も台湾地域といわゆる外交関係を維持していると指摘しました。
台湾地域との関係は「是正が必要」
毛報道官は、こうした台湾地域との関係は、これらの国とその人々の利益に反するだけでなく、国連総会決議2758にも反し、中国の主権を侵害するものであり、是正される必要があると述べました。
国連総会決議2758に言及することで、中国は一つの中国原則を、二国間の主張にとどまらない国際的な合意として位置づけようとしています。
国際法上の義務と「歴史の正しい側」に立つよう要求
中国は、台湾地域と関係を維持する国々に対し、国際法上の義務を果たし、歴史の正しい側に立つよう求めています。毛報道官は、これらの国々が自国の根本的かつ長期的な利益に真にかなう決定を、できるだけ早く行うべきだと呼びかけました。
外交メッセージに込められた三つのポイント
- 一つの中国原則が、中国と国交を結ぶ際の基本的な前提であることを再確認した
- 国連総会決議2758に触れることで、国際社会の合意に基づく主張であると強調した
- パラオなど台湾地域と関係を持つ国々に対し、関係見直しを促しつつ対話の余地も示した
ことわざで示した「時勢に合わせる賢さ」
毛報道官は、中国のことわざとされる「時に合わせて行動する者は賢い」という表現を引用しました。歴史と時代の流れを見極め、それに応じて行動することが賢明だというメッセージを込めたものといえます。
その上で、関係国の中の見識ある人々が、歴史と時代の流れを認識し、中国の主権と領土の完全性を尊重し、国際的な公平と正義の側に立つことを期待すると述べました。
「新しい友人をつくるのに遅すぎることはない」
毛報道官はさらに、「新しい友人をつくるのに遅すぎるということはない」と強調しました。中国としては、一つの中国原則を基礎として、これらの国々との関係で新たな章を開く用意があるとしています。
この発言は、台湾地域と関係を維持している国々に対しても、中国との関係改善の扉が開かれていることを示すシグナルと受け止めることができます。
今回の発言をどう受け止めるか
今回の記者会見での説明は、パラオに焦点を当てつつも、台湾地域と関係を持つ他の国々も念頭に置いたメッセージと見ることができます。一つの中国原則を支持する国が多数派であると数字を示しながら、中国は国際法と国連決議を根拠に自らの立場を訴えています。
同時に、「歴史の大勢」「国際的な公平と正義」「新しい友人」という言葉を用いることで、圧力だけでなく、関係改善の余地や将来の協力の可能性も示しました。今後、パラオをはじめとする関係国がどのような判断を下すのか、アジア太平洋地域の国際ニュースとしても注目が集まりそうです。
Reference(s):
China: Historical trend of endorsing one-China principle 'unstoppable'
cgtn.com








