江蘇省Tiaozini湿地の野鳥たちを追う:写真家が見せる生命の楽園 video poster
中国江蘇省のTiaozini Wetlandで活動する写真家であり鳥類学者のLi Dongming氏が、希少な野鳥たちの姿をカメラに収めています。絶滅の危機にあるspoon-billed sandpiperやblack-headed gullなどの生命の瞬間を切り取った写真は、2025年のいま、私たちに生物多様性の大切さを静かに語りかけます。
江蘇省・Tiaozini Wetlandという鳥たちの聖域
Tiaozini Wetlandは、中国江蘇省に広がる湿地で、さまざまな野鳥が集まる「鳥たちの聖域」として知られています。多くの希少種や絶滅危惧種が暮らし、そこはまさに生物多様性の宝庫です。
水辺と干潟が織りなす環境は、渡り鳥をはじめとする多くの鳥たちにとって、休息と採餌の場になっています。Li Dongming氏の写真は、この湿地が生き物にとってどれほど重要な場所であるかを、言葉を使わずに伝えてくれます。
写真家であり鳥類学者・Li Dongming氏の視点
Li Dongming氏は、写真家であると同時に鳥類学者でもあります。この二つの顔を持つことで、単なる美しい風景写真ではなく、鳥たちの行動や生態を踏まえた「記録」としての写真を残している点が特徴です。
フィールドで積み重ねる時間
野鳥の撮影には、長い待ち時間と静かな観察が欠かせません。Li氏は、湿地で鳥たちの動きを読み、彼らが安心して過ごしている瞬間をそっと切り取ります。その姿勢は、被写体への敬意そのものであり、研究者としてのまなざしとも重なります。
こうして残された一枚一枚の写真には、「どのような環境で」「どのように暮らしているのか」という物語が込められており、見る側に自然と想像を促します。
レンズが映し出す希少な鳥たち
Li Dongming氏が撮影する被写体の中でも、とりわけ注目されるのが絶滅危惧種です。spoon-billed sandpiperやblack-headed gullといった希少な鳥たちが、Tiaozini Wetlandという自然の舞台で生き生きと過ごす姿が、写真を通じて伝わってきます。
- spoon-billed sandpiper:絶滅の危機にある小型の shorebird(シギ類の仲間)で、その存在自体が貴重な種です。
- black-headed gull:名前の通り黒い頭部が特徴のカモメの一種で、湿地や水辺の象徴的な鳥として知られています。
こうした鳥たちは、種としての貴重さだけでなく、「なぜ守る必要があるのか」「そのために何ができるのか」を考えるきっかけを与えてくれます。写真を通じて彼らの表情やしぐさを見ることで、遠い場所のニュースだった環境問題が、ぐっと身近な話題として感じられるようになります。
写真がつなぐ、湿地とわたしたち
2025年のいま、環境や生物多様性のニュースは世界中で日常的に報じられていますが、数字や専門用語だけでは実感を持ちにくい面もあります。そこで力を発揮するのが、Li Dongming氏のような写真家によるビジュアルな記録です。
湿地の淡い光、静かな水面、羽を休める野鳥たち。その静かな場面を目にすると、私たちは「この風景を残したい」という素朴な感情を自然と抱きます。環境を守るという抽象的な話が、「この一枚の写真に写る世界を守る」という具体的なイメージに変わるのです。
SNS時代に広がる共感の輪
デジタルネイティブ世代にとって、印象的な一枚の写真は、ニュース記事以上に強いメッセージを持つことがあります。スマートフォンの画面をスクロールしていて、ふと目に止まる野鳥の写真。そこからTiaozini Wetlandや絶滅危惧種について調べてみる人もいるでしょう。
XやInstagram、TikTokなどのSNSでは、写真が瞬時に世界中へ広がり、共感や関心が可視化されます。Li氏の写真もまた、そうしたオンラインの場を通じて、人と自然をつなぐ「対話のきっかけ」になっているといえます。
私たちにできる小さな一歩
遠く離れた江蘇省のTiaozini Wetlandの話は、一見すると自分の日常とは関係がないように思えるかもしれません。しかし、Li Dongming氏の写真が伝えるのは、「どこか一つの湿地を守ることは、地球全体の生態系を支えることにつながる」という視点です。
- 身近な川や公園、海辺など、近くの自然に目を向けてみる
- 環境や生物多様性に関する信頼できるニュースや解説に触れてみる
- 心に残った写真や記事を家族や友人、SNSで共有し、感想を語り合う
そんな小さな一歩でも、視点が変われば世界の見え方は少しずつ変わります。江蘇省Tiaozini Wetlandの鳥たちの姿は、スクリーン越しの私たちに、「この星をどう引き継いでいくのか」という問いを静かに投げかけています。
ニュースとしての国際的な話題であると同時に、一人ひとりの生き方ともつながるテーマとして、こうした写真や物語にこれからも耳を傾けていきたいものです。
Reference(s):
Photographer offers a glimpse into Tiaozini's avian sanctuary
cgtn.com








