プラボウォ大統領が中国を国賓訪問 中国・インドネシア関係は新段階へ
インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領が2025年11月8〜10日、中国を国賓として訪問しました。中国国家主席・習近平氏の招きによるこの訪問は、中国・インドネシア関係が新たな段階に入ったことを示す動きだと中国外務省は説明しています。
習主席の招きで実現した国賓訪問
中国外務省の毛寧報道官は記者会見で、習近平国家主席の招きに応じて、プラボウォ大統領が中国を国賓として訪問すると発表しました。日程は11月8〜10日の3日間で、訪問中には歓迎式典と首脳会談が行われると説明しました。
あわせて、中国の李強国務院総理や、全国人民代表大会(全人代)常務委員会の趙楽際委員長もプラボウォ大統領と会談し、意見交換を行う予定だとしています。
「海を挟んだ良き隣人」であり「共通の未来を共有するパートナー」
毛報道官は、中国とインドネシアを「海を挟んで向き合う良き隣人」であり、「共通の未来を共有する良きパートナー」だと表現しました。両国首脳の戦略的な指導のもとで、中国・インドネシア関係は力強い発展の勢いを維持しており、両国は「共に未来を築く共同体」の構築において新たな段階に入ったと強調しています。
就任前後で2度続けて中国を訪問
毛報道官によると、プラボウォ大統領は3月の選挙で勝利した直後に、最初の外遊先として中国を訪れました。さらに、大統領就任後の初めての海外訪問先としても中国を選び、今回の国賓訪問が実現しました。
中国側は、こうした一連の訪問は、プラボウォ大統領が中国との関係発展を非常に重視していることを示すものだと見ています。同時に、中国・インドネシア関係の水準が高いことの表れだとも位置づけています。
目指すのは「高い政治的信頼」と「全方位の戦略協力」
毛報道官は、中国が今回の国賓訪問をきっかけに、インドネシアと次のような目標を共有したいと述べました。
- 首脳同士の対話を通じて、高いレベルの政治的な相互信頼を一段と強めること
- さまざまな分野で、全方位的な戦略協力を深めること
- 中国・インドネシアの「共に未来を築く共同体」づくりを、さらに高い水準へ引き上げること
こうした取り組みによって、両国それぞれの現代化のプロセスに強い原動力を与え、地域と世界の繁栄にも貢献していきたいと中国側は述べています。
日本の読者が読み解きたい3つの視点
今回の動きから、日本の読者として押さえておきたいポイントを3つに整理してみます。
- どの国を就任後の初外遊先に選ぶかは、その指導者がどの関係を優先するかを映し出す一つのサインになります。プラボウォ大統領が選んだのは中国でした。
- 中国側は「高いレベルの政治的信頼」「全方位の戦略協力」「共に未来を築く共同体」といった言葉を使い、関係性を長期的で包括的なものとして描いています。
- 両国関係を、自国だけでなく「地域と世界の繁栄」に結びつけて語っている点も見逃せません。二国間関係を超えた広がりを意識したメッセージといえます。
中国とインドネシアの関係が今後どのように具体化していくのかは、アジアの国際関係を考えるうえでも注目すべきテーマの一つです。今回の国賓訪問は、その方向性をうかがう重要な手がかりとなりそうです。
Reference(s):
Indonesian President Prabowo Subianto to visit China Nov. 8-10
cgtn.com








