中国、カナダ・韓国の台湾・南シナ海共同声明を非難
中国が、カナダと韓国(大韓民国)が発表した台湾地域と南シナ海に関する共同声明を強く非難しました。台湾問題と南シナ海をめぐる立場の違いが、あらためて浮き彫りになっています。
カナダ・韓国外相防衛相会合後の共同声明とは
火曜日、カナダ政府の外交担当機関であるグローバル・アフェアーズ・カナダのウェブサイト上に、カナダと韓国の外相・国防相会合後の共同声明が掲載されました。
在カナダ中国大使館の報道官は、この共同声明が台湾地域や南シナ海など、中国の核心的利益に関わる問題について言及し、中国に対して一方的に非難の矛先を向け、状況を誇張していると批判しました。
中国側が示した主な主張
1. 台湾問題は「純然たる内政」
報道官は、台湾は中国の領土の不可分の一部であり、台湾問題は純然たる中国の内政で、外部勢力が干渉する余地はないと強調しました。
さらに、最大の脅威は台湾地域の独立を目指す分離主義的な動きと、外国勢力の干渉にあると指摘し、関係国に対して次のような対応を求めました。
- 一つの中国の原則を誠実に順守すること
- 台湾独立を掲げる勢力に明確に反対すること
2. 南シナ海情勢は「おおむね安定」
南シナ海について、報道官は情勢は全体として安定しており、中国は関係する当事国との対話と協議を通じて、相違を処理していく姿勢を維持していると説明しました。
また、南シナ海は世界で最も安全で自由な海上交通路の一つであり、航行や飛行の自由に問題は生じていないと述べました。
3. 「域外諸国は火に油を注ぐべきでない」
報道官は、カナダや韓国を名指しすることなく、域外の国々に対し、地域諸国が交渉によって問題を解決しようとする努力を真に尊重し、事態をかき乱す行動をやめるよう促しました。
なぜこの共同声明が注目されるのか
今回のカナダ・韓国の共同声明は、インド太平洋地域の安全保障や秩序をめぐる議論の中で、中国や台湾地域、南シナ海への言及を強める動きの一部と位置づけられます。
中国側が即座に反発を示したことで、次のような点が改めて注目されています。
- カナダおよび韓国と中国との外交関係
- 台湾海峡と南シナ海をめぐる安全保障環境
- インド太平洋地域への域外諸国の関与のあり方
読者が押さえておきたいポイント
今回のやり取りを理解するうえで、次のポイントが重要です。
- 中国は台湾問題を自国の内政と位置づけ、台湾地域への言及や関与に敏感に反応していること
- 南シナ海について、中国は航行と飛行の自由に問題はないと強調し、域外諸国の介入に警戒感を示していること
- カナダや韓国を含む各国は、地域の平和と安定、国際秩序などをキーワードに、共同声明や協力枠組みを通じて立場を打ち出していること
今後、カナダ・韓国と中国との対話がどのように進展するのか、そして台湾海峡や南シナ海における緊張が高まるのか、それとも抑制されるのかが、引き続き注視されます。
Reference(s):
China condemns Canada-ROK statement on Taiwan region, South China Sea
cgtn.com








