国際ニュース:中国とマレーシア、新興分野協力とASEAN議長国支援を確認
中国とマレーシア、新興分野協力へ 上海で首脳会談
中国の李強首相は、上海で開かれた第7回中国国際輸入博覧会に合わせて、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相と会談し、中国とマレーシアが新興分野での協力を拡大し、開発戦略の連携を一段と深めるべきだと強調しました。アジアの経済と安全保障を考えるうえで注目される国際ニュースです。
「関係は新たな段階に」 戦略の連携と相互信頼を強調
李首相は、中国とマレーシアの関係は「新たな段階」に入ったと述べ、両国の指導者がこれまでに合意した重要な取り決めを着実に実行に移す考えを示しました。
発言の柱となったのは、次のような点です。
- 両国の長期的な開発戦略をより深くすり合わせること
- ガバナンス(統治)の経験を共有し合うこと
- 相互尊重と信頼、対等な立場に立った「ウィンウィン」の協力を進めること
- 高いレベルでの戦略的協力を通じ、双方の近代化を後押しすること
また李首相は、中国がマレーシアの「核心的利益」や重大な関心事項を引き続き支持していくと改めて表明しました。
東海岸鉄道や「2カ国双園」などの旗艦プロジェクトを推進
会談では、既存の大型プロジェクトを着実に進めることも確認されました。李首相が名指しした主な案件は次の通りです。
- マレーシア東海岸鉄道計画(East Coast Rail Link)
- マレーシアと中国の 'Two Countries, Twin Parks' プロジェクト
これらの旗艦プロジェクトを前に進めつつ、新興分野での協力の「余地」を掘り起こし、新たな協力ルートを開拓していくことが課題として示されました。
文化交流・教育・ビザ緩和で若い世代の理解を深める
インフラや投資だけでなく、人と人とのつながりをどう広げるかも会談のテーマになりました。李首相は、文化交流や教育分野での協力を拡大し、ビザ(査証)手続きの円滑化を進める必要性を強調しました。
特に若い世代の相互理解を深めることが重視されており、学生や若手専門職の往来を増やすことで、長期的な関係強化につなげたい狙いがうかがえます。
2026年のASEAN議長国となるマレーシアを中国が後押し
李首相は、マレーシアが2026年に東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務める予定であることに触れ、その役割を中国として強く支持すると述べました。
あわせて、中国とASEANの枠組みなど、地域・多国間の場での協力をさらに深め、アジアの経済統合と平和的な発展を共に守っていきたいとしています。
アンワル首相:一帯一路とデジタル経済での連携を拡大へ
これに対し、アンワル首相は、中国を「重要なパートナー」と位置づけるマレーシアの立場を改めて確認しました。そのうえで、次のような協力分野に意欲を示しました。
- 一帯一路(Belt and Road)協力のさらなる深化
- 貿易と投資の拡大
- デジタル経済や教育分野での連携
- 人的交流の促進
またアンワル首相は、中国の包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)への参加に支持を表明しました。マレーシアが2026年のASEAN議長国となる機会を生かし、国際・地域課題で中国との連携を強めたい考えも示しています。
アジアの経済秩序をどう形づくるか
中国とマレーシアの協力強化は、東アジアと東南アジアの経済秩序づくりに影響を与えうる動きです。新興分野での連携、地域枠組みでの協調、人的交流の拡大という三つの方向性は、今後のアジアを読み解くうえで重要なキーワードになりそうです。
日本の読者にとっても、中国とASEAN諸国との距離感や、デジタル経済・インフラ投資を通じた結び付きの変化を考える手がかりとなるニュースだと言えます。
Reference(s):
Premier Li: China, Malaysia should explore emerging fields cooperation
cgtn.com








