習近平国家主席、第1回世界古典文明会議に祝賀書簡
中国の習近平国家主席が、北京で開幕した第1回「世界古典文明会議」に祝賀書簡を送りました。中国とギリシャが共催するこの国際会議は、古典文明と現代世界の関係を見つめ直す場として、国際ニュースの中でも注目されています。
会議のテーマは英語で「Classical Civilizations and the Modern World」。習主席は書簡のなかで、北京での会議開催と、アテネに新設された古典研究拠点「Chinese School of Classical Studies」が、中国とギリシャ、そして各国の文明交流と相互学習のための新しいプラットフォームになったと述べました。
世界古典文明会議とは
今回の世界古典文明会議は、中国とギリシャの関係部門・機関が共同で開催し、世界各国から600人を超える参加者が集まりました。研究者や文化人、若者代表、メディア関係者など、多様な顔ぶれが北京に集結しています。
開幕式では、中国共産党中央政治局委員で宣伝部長の李書磊氏が登壇し、習主席の祝賀書簡を代読しました。また、ギリシャ大統領の祝賀メッセージも紹介され、ユネスコ(UNESCO)の事務局長からも書面によるあいさつが寄せられました。
習主席が強調した三つのポイント
習主席の書簡には、古典文明と現代の世界をどう結びつけるかという問いに対するメッセージが込められています。大きく見ると、次の三つのポイントが強調されています。
- 中国とギリシャという二つの古代文明は、ユーラシア大陸の東西で二千年以上前から栄え、人類文明の発展の土台を築いてきたこと。
- 中国は自国と世界各地の文化遺産を守り、発展させる取り組みを重視していること。
- 人類が共有する課題に向き合い、「グローバル文明イニシアチブ」を実践するために、他国と協力し文明間の対話を深めていく用意があること。
習主席はまた、世界の専門家や研究者に対し、古典学の発展という責任を引き受け、文明の保存と発展、そして文明同士の交流と相互学習に貢献してほしいと呼びかけました。古典を読み解く営みそのものが、未来の社会を形づくる一歩だという視点です。
なぜ今、古典文明なのか
デジタル技術の進展や地球規模の課題がクローズアップされる中で、「古典文明」と聞くと、日常から遠い話に感じるかもしれません。しかし、政治や安全保障だけでなく、文化や思想のレベルで互いを理解しようとする試みは、分断が指摘される現代だからこそ重要になっています。
今回の会議は、古代の知恵や物語を単に懐かしむのではなく、現代の課題にどうつなげるかを問い直す場だと言えます。中国とギリシャを起点に、人類共通の歴史や価値について対話することで、対立ではなく協力の方向性を探ろうとする動きとも重なります。
私たちへの問いかけとして
古典文明を見直そうという動きは、日本にとっても無関係ではありません。日本にも長い歴史と豊かな古典文学・思想があり、その解釈が現代社会のあり方に影響を与えています。
中国とギリシャが共同で開いた世界古典文明会議は、過去の知恵をどう現在と未来に生かすかという、私たち自身への問いかけとして受け止めることもできます。ニュースをきっかけに、自国や地域の古典に改めて目を向けてみると、新しい視点が得られるかもしれません。
Reference(s):
Xi sends congratulatory letter to first World Conference of Classics
cgtn.com







