第1回World Conference of Classicsで「古典マスター当てゲーム」 video poster
中国で開かれた第1回World Conference of Classicsで、世界各地から集まった古典研究者485人が「古典マスター当てゲーム」に挑戦しました。学術会議の現場で何が起きているのか、その背景と意味を整理します。
485人が集う「World Conference of Classics」とは
中国で今年開催された第1回World Conference of Classicsには、30を超える国と地域から専門家や研究者が集まりました。参加者は合計485人にのぼり、古典学をめぐる国際的なネットワークの広がりを象徴する場となっています。
参加者の背景も多様です。中国の大学や研究機関で教える研究者、中国で学ぶ留学生、そしてこの会議の雰囲気を味わうために遠くから訪れた研究者や学生まで、立場や経験の違いを超えた顔ぶれがそろいました。
- 参加者は30以上の国と地域から
- 総勢485人が古典研究をテーマに議論
- 中国に滞在している研究者・学生と海外からの参加者が交流
CGTN企画「古典マスター当てゲーム」とは
会場の空気をよりなごやかにし、古典研究の交流を深めるために、中国の国際メディアCGTNが用意したのが「Guess the masters of classics」、日本語にすれば「古典マスター当てゲーム」といった趣向の企画です。
参加者たちは、古典学の「大家」をテーマにしたクイズ形式のゲームに挑戦します。誰のことを指しているのかを推測しながら、互いの専門分野や関心を紹介し合うことで、自然に会話が生まれます。
厳密な発表や質疑応答だけでなく、こうしたゲーム形式を取り入れることで、初対面でも話しかけやすい雰囲気が生まれます。古典学という少し敷居の高く感じられがちな分野を、「楽しめる知」として共有しようとする試みだと言えます。
古典学がつなぐ「ことば」と「文化」
古典学は、古代の文学や哲学、歴史書などを読み解き、いま私たちが生きる社会を考える手がかりを探る学問です。World Conference of Classicsに集まった研究者たちは、それぞれの地域の古典を通じて、ことばや文化の共通点と違いを見つめ直しています。
2025年のいま、社会の変化が加速するなかで「長い時間軸で物事をとらえる視点」は、国際ニュースや政治、経済を理解するうえでも欠かせません。古典のテキストを素材にした対話は、短期的な対立ではなく、より深いレベルでの相互理解につながる可能性があります。
- 歴史の長いスパンから現在を見直すことができる
- 異なる文化間の共通点と相違点をていねいに比較できる
- 一方的な主張ではなく、テキストをもとに「対話」できる
SNS時代の学術イベントという視点
今回の「古典マスター当てゲーム」の様子は、動画としても制作され、会議の生き生きとした空気を伝えています。講演や論文だけでは伝わりにくい参加者の表情や反応が、映像を通じてより立体的に切り取られています。
こうした動画コンテンツは、SNSや動画プラットフォームで共有されれば、専門家だけでなく、学生や一般の視聴者も古典学に触れるきっかけになりえます。ゲームというわかりやすいフォーマットは、シェアやコメントを通じて広がりやすく、学術イベントが社会とつながる新しい回路になりつつあります。
難解な議論をかみ砕きながら伝え、同時に参加者どうしの距離も縮めていく──。第1回World Conference of Classicsで試みられた「知の遊び」は、これからの国際会議や研究交流のあり方を考えるうえでも、ひとつのヒントになりそうです。
Reference(s):
Playing an identification game at first World Conference of Classics
cgtn.com








