中国・貴州でオシドリ急増 地元住民が支える冬の楽園
中国南西部・貴州省インジャンで、この冬、色鮮やかな水鳥オシドリが一気に数を増やしています。昨冬はわずか数羽だったところ、今冬はダム湖周辺で100羽以上が確認され、地元住民による保護活動が実を結びつつあります。
昨冬は数羽、今冬は100羽以上に
インジャンは、中国南西部の貴州省にある地域で、冬になると水鳥たちの越冬地になります。2024年の冬には、ここで確認されたオシドリは数羽にとどまっていましたが、2025年の今冬は、同じ地域の貯水池で100羽を超えるオシドリが観察されています。
短期間でここまで数が増えた背景には、越冬地としての環境が安定してきたことに加え、地元住民の継続的な見守りがあるとみられます。静かな水面と周囲の自然環境が、オシドリにとって安心して羽を休められる場所になっているようです。
地元住民が見守るオシドリの越冬地
インジャンでは、オシドリが越冬に訪れる時期になると、地元の人びとが日常的にその様子を観察し、保護に努めています。水辺に集まるオシドリを遠くから静かに見守り、鳥たちが落ち着いて過ごせるような環境づくりを続けているとされています。
こうした地域ぐるみの取り組みは、単に野生動物を守るだけでなく、人びとが自分たちの暮らす場所の自然環境を見直すきっかけにもなります。野鳥をきっかけにした、ゆるやかな自然とのつながりが生まれているともいえます。
オシドリは中国の第二級保護動物
オシドリは、中国では第二級の保護動物に指定されています。これは、すでに絶滅の危機にあるわけではないものの、放っておけば数が減ってしまうおそれがあり、積極的な保護が必要とされる野生動物であることを意味します。
カラフルな羽を持つオスの姿から、オシドリはしばしば幸せの象徴として語られてきましたが、インジャンでの変化は、象徴的なイメージにとどまらず、実際の生息数の回復というかたちで表れつつあります。
地域と野生動物が共に生きるヒント
2025年の今冬、インジャンで見られるオシドリの増加は、地域社会と野生動物がどのように共生できるのかを考えるヒントを与えてくれます。
- 身近な自然に目を向けることで、地域の新たな魅力が見えてくること
- 特別な設備だけでなく、日々の見守りや配慮が保護活動の土台になること
- 一度訪れた野鳥が再び同じ場所を選ぶには、安心できる環境が継続していることが重要であること
インジャンのオシドリ越冬地は、国際ニュースとしての注目だけでなく、私たちが自分の住む地域で自然とどう付き合うかを考える素材にもなります。通勤中のニュースチェックの合間に、少しだけ水辺の静けさとオシドリの群れを思い浮かべてみると、日常の景色の見え方も変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








