中国首相とイタリア大統領が会談 戦略的パートナーシップ20周年
中国の李強(り・きょう)首相は土曜日、北京でイタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領と会談しました。両国の包括的戦略パートナーシップ関係の20周年を節目に、経済から文化交流まで幅広い分野で協力を一段と深める方針が示されました。
会談のポイント:経済と文化の「両輪」で関係強化
今回の中国とイタリアの首脳会談では、とくに次のような点が強調されました。
- 中国・イタリア関係は「健全で安定」して発展しているとの評価
- 包括的戦略パートナーシップ樹立20周年を協力拡大のチャンスと位置づけ
- 貿易・投資の円滑化や中小企業、イノベーション、グリーン分野での協力強化
- 文化・観光・教育などの人的・文化的交流をさらに深める方針
- 中国・EU関係の安定した発展に向けた連携も確認
李強首相「関係は健全かつ安定」 経済協力の一段の拡大へ
李強首相は、現在の中国・イタリア関係について「健全で安定した発展を維持している」と評価しました。そのうえで、さまざまな分野での交流と協力が深まり、実務的な成果が新たに生まれていると強調しました。
李首相は、両国が包括的戦略パートナーシップの樹立20周年という節目を生かし、「伝統的な友好を引き続き受け継ぎ、あらゆる分野で互恵協力を強化し、二国間関係をさらに高いレベルへと押し上げたい」と述べました。
相互開放と投資環境:中小企業・グリーン分野がキーワード
経済面では、李首相は「双方向の開放」を進める考えを示しました。具体的には、次のような方向性が示されています。
- 二国間の貿易・投資の円滑化レベルを継続的に高める
- 中小企業(SME)の協力の「幅」と「深さ」を拡大する
- イノベーション(技術革新)やグリーン分野で新たな成長分野をつくる
- 互恵・ウィンウィンの成果をよりよく実現し、発展と繁栄を共に促進する
中国としては、より多くのイタリア企業の中国への投資を歓迎するとしています。その一方で、李首相はイタリア側に対し、中国企業がイタリアで事業を展開する際に「公平で、安全で、差別のないビジネス環境」を整えるよう期待を表明しました。
文化・観光・教育…人と人をつなぐ交流の強化
経済協力と並んで、文化や人的交流も今回の会談の重要テーマとなりました。李首相は、中国とイタリアの文化協力メカニズム会合の成果を着実に実行していくことを呼びかけました。
そのうえで、次の分野での連携を一層深める方針を示しました。
- 文化交流
- 観光分野での往来拡大
- メディア分野での協力
- 教育交流や大学・研究機関同士の連携
- 地方都市・地域同士の交流
こうした取り組みを通じて、人と人との相互理解を深める「人的交流」の一層の促進を目指すとしています。
中国・EU関係も視野に イタリアとの連携を強調
李首相は、中国がイタリアと意思疎通と協力を強化し、中国・EU関係の健全で安定した発展を共に促したい考えも示しました。イタリアはEU加盟国であり、その動きは中国・EU全体の関係にも影響を与えます。
今回の会談は、二国間関係だけでなく、中国と欧州の関係をめぐる対話の一場面という位置づけも意識されたものと言えます。
マッタレッラ大統領:友好関係を重視し、実務協力を拡大へ
イタリアのマッタレッラ大統領は、イタリアが中国との友好関係の発展を重視していると表明しました。そのうえで、両国首脳がこれまでに達成した重要なコンセンサス(合意)を着実に実行するため、中国と協力していきたいと述べました。
大統領はまた、次のような分野での「実務的な協力」を一層深める意向を示しました。
- 貿易・投資
- 中小企業の連携
- グリーン開発
- 気候変動への対応
- 文化・教育などの交流と相互学習
こうした協力を通じて、中国とイタリアの包括的戦略パートナーシップが「持続的かつより深い」発展を遂げることを目指す姿勢を示しました。
なぜ今回の会談が重要なのか
中国とイタリアの首脳が北京で向き合った今回の会談は、次の点で注目されます。
- 包括的戦略パートナーシップ20周年という節目にあたること
- 中小企業、イノベーション、グリーン開発、気候変動など、今後の成長分野が明確に意識されていること
- 文化・観光・教育といった人的交流を重視し、「人と人」を軸にした関係強化が打ち出されたこと
- 中国・EU関係の安定した発展に向け、中国とEU加盟国であるイタリアの連携が改めて確認されたこと
経済と文化の両面で協力を深めようとする今回の動きは、今後の中国・イタリア関係、さらに中国と欧州の関係を考えるうえでも、ひとつの重要な指針となりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








