第15回エアショー・チャイナで何が見られる?J-35Aなど中国最新戦闘機を解説
中国南部・広東省珠海市で2025年11月12日から6日間の日程で開催される予定だった第15回中国国際航空航天博覧会(エアショー・チャイナ)。事前発表の段階から、中国の新型戦闘機が一堂に会する場として国際ニュースでも注目されてきました。本稿では、その「何が見どころとされていたのか」を整理し、日本語で分かりやすく解説します。
第15回エアショー・チャイナの概要
第15回中国国際航空航天博覧会(エアショー・チャイナ)は、中国南部の広東省珠海市で開かれる大規模な航空・宇宙の展示会です。主催側の発表によると、会期は11月12日からの6日間で、その期間中に中国の最新鋭の航空機が披露される予定とされていました。
なかでも注目を集めていたのが、新型戦闘機を中心とした展示です。中国の航空戦力や航空宇宙技術の動向を知るうえで、同展は重要な情報源のひとつとなっています。
目玉は新型ステルス戦闘機「J-35A」
今回のエアショーで「ショーのハイライト」として位置づけられていたのが、新型ステルス戦闘機のJ-35Aです。J-35Aは、開幕前の11月8日に珠海で初の適応訓練を終えたとされており、本格的なお披露目に向けた準備が進んでいることがうかがえます。
「ステルス戦闘機」とは、レーダーなどに探知されにくい形状や素材を用いることで、相手に気づかれにくく接近・行動することを目指した戦闘機を指します。J-35Aは、その最新世代の機体として位置づけられているとみられます。
中国「2機種目のステルス戦闘機」という意味
軍事専門家の李莉氏は、中国メディアとのインタビューで、J-35Aが中国にとってJ-20に続く「2機種目のステルス戦闘機」にあたると説明しています。これにより、中国は米国に続き、2種類のステルス戦闘機を保有する国となると指摘しました。
複数タイプのステルス戦闘機を持つことは、任務や運用環境に応じて機体を使い分ける選択肢が広がることを意味します。空軍向けか、海上での運用を想定しているのか、といった詳細な位置づけは明らかにされていませんが、J-35Aの登場は、中国の航空戦力の多様化を象徴する動きといえそうです。
将来はシリーズ展開や艦載機化も?
李莉氏はさらに、J-35が今後シリーズ化される可能性に言及し、将来的に空母で運用する艦載機としての活用も視野に入るとの見方を示しています。これは、一つの機体を軸にさまざまな改良型や派生型を展開していく構想と考えられます。
もし艦載機として実用化が進めば、海上での航空作戦能力にも影響しうるテーマであり、国際社会の安全保障や技術動向を考えるうえでも注目されるポイントです。
J-15T、J-15Dなど新型戦闘機も展示予定
事前の案内によると、今回のエアショーではJ-35Aに加えて、J-15TやJ-15Dといった新しい戦闘機モデルも披露される予定とされていました。これらは、既存の戦闘機ファミリーの中で、新たな役割や性能を持たせた機体とみられます。
複数の新型戦闘機が同じ場で展示されることにより、中国の航空機開発がどのような方向性を目指しているのか、より立体的に読み解く材料になります。技術の詳細や運用コンセプトは限られた情報しか明らかになっていませんが、ラインアップの広がり自体が一つのメッセージといえるでしょう。
軍事専門家・李莉氏が見る「J-35」シリーズの将来
李莉氏が強調したポイントは大きく三つあります。
- J-35Aは、中国にとって2機種目のステルス戦闘機であること
- J-35はシリーズ化される可能性が高いこと
- 将来的に空母で運用される艦載機となる余地があること
これらを総合すると、J-35は単発の新型機というよりも、中国の中長期的な航空戦力構想の中核の一つとして位置づけられている可能性があります。どのような任務に特化させるのか、どの程度の規模で配備されるのかといった点は、今後の発表や実際の運用状況から徐々に見えてくると考えられます。
読者が押さえておきたい3つの視点
国際ニュースとして第15回エアショー・チャイナを見るとき、日本の読者が押さえておくと理解しやすいポイントは次の三つです。
- ステルス戦闘機が「2機種」体制になりつつあること
J-20に続きJ-35Aが加わることで、中国のステルス戦闘機戦力が量だけでなく種類の面でも広がろうとしています。 - 空母運用を視野に入れた可能性
J-35シリーズが艦載機としても活用されるなら、海上での航空作戦能力の議論にもつながります。 - 新型戦闘機ラインアップ全体としてのメッセージ
J-35A、J-15T、J-15Dなど複数の新型機を同時に示すことで、自国の技術水準や開発の方向性を国内外にアピールする狙いも読み取れます。
これからのアップデートにどう向き合うか
第15回エアショー・チャイナに関する情報は、開催前の段階でも、航空技術や安全保障に関心のある人々の間で大きな話題となっていました。今後も、J-35Aをはじめとする新型機の詳細な性能や配備計画、シリーズ展開の方向性などについて、新たな情報が出てくる可能性があります。
日本語で国際ニュースを追う読者にとっては、単に「新しい戦闘機が出た」という話題として消費するのではなく、
- どの国がどの技術に力を入れているのか
- その技術が地域や世界の安全保障環境にどう関わりうるのか
- 自分たちの暮らしや仕事にどのような間接的影響があり得るのか
といった視点で眺めることで、一つのニュースから得られる学びが大きくなります。エアショー・チャイナで示された中国の最新航空戦力は、これからの国際情勢を読み解くうえで、しばらく注目しておきたいテーマの一つと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








