北京で第1回世界古典大会 学者480人が「古典マスター当てゲーム」に挑戦 video poster
2024年11月、北京で開かれた第1回「世界古典大会」に、30以上の国と地域から480人を超える専門家や研究者が集まりました。その場で行われた「古典マスター当てゲーム」は、シリアスな国際会議に遊び心を持ち込み、古典の魅力を新しい形で伝える試みとして注目されました。
世界の古典研究者が北京に集結
第1回世界古典大会は、2024年11月6日から8日まで北京で開催され、30以上の国と地域から480人を超える専門家や学者が参加しました。「世界古典大会」という名前の通り、古典をキーワードに各地の知が出会う場となりました。
数字でみる世界古典大会
- 会期:2024年11月6日〜8日
- 開催地:北京
- 参加者:480人超の専門家・学者
- 参加国・地域:30以上の国と地域
古典をテーマにした国際会議に、これだけ多くの国と地域から専門家が集まったこと自体、古典がいまも世界の知の土台として意識されていることを示していると言えます。
「古典マスター当てゲーム」とは
会議の場では、堅い議論だけでなく、参加者が少し肩の力を抜いて古典に向き合う企画も行われました。そのひとつが、CGTNが会議参加者の一部を招いて実施した「古典マスター当てゲーム(Guess the masters of classics)」です。
ゲームは、古典に関わる「マスター(巨匠)」の人物名を当てるクイズ形式の企画です。参加した専門家や学者たちは、提示される情報を手がかりに、誰のことを指しているのかを考えながら答えていきました。どれだけ古典に詳しい人でも、分野や地域が変わると意外なところで悩む場面もあったと想像されます。
CGTNは、このゲームに挑戦する研究者たちの姿を動画として収録し、視聴者も一緒に「自分なら分かるだろうか」と考えながら楽しめる内容に仕上げました。古典というと難しい本や長い講義を思い浮かべがちですが、こうしたクイズ形式のアプローチは、知的な遊びとして古典に近づく入り口をつくるものと言えます。
遊び心がひらく古典と若い世代の距離
デジタルネイティブ世代にとって、学びの入り口は必ずしも教科書や専門書とは限りません。短い動画やクイズ、ゲームのように、気軽に参加できるコンテンツがきっかけになることも多くなっています。
「古典マスター当てゲーム」のような企画には、次のような効果が期待できます。
- 古典に詳しくない人でも「クイズ」として参加しやすい
- 研究者の「悩む顔」や「ひらめいた瞬間」が可視化され、学びの楽しさが伝わる
- 国や地域によって得意な古典分野が異なることが、自然なかたちで見えてくる
- 動画やSNSを通じて、会議場の外にいる人にも古典への興味を広げられる
国際ニュースとして見れば、学問の最前線に立つ人たちが、あえて「遊び」の要素を取り入れながら知を共有しようとしている点が興味深いところです。古典の世界にも、こうした柔らかいコミュニケーションが求められているのかもしれません。
なぜ今「古典」が国際ニュースになるのか
2025年のいま、世界の関心はテクノロジーや安全保障、経済に集まりがちです。その一方で、古典に立ち返ろうとする動きが国や地域をこえて続いています。北京での世界古典大会に多くの専門家が集まった背景には、社会が不確実になるほど、長い時間を生き延びてきた古典の言葉や物語からヒントを得ようとする意識があると見ることもできます。
古典は、単に「昔の本」ではなく、別の時代・別の社会を生きた人びとの思考や感情の蓄積です。そこに触れることは、自分とは違う価値観や生き方を想像する練習にもなります。国際ニュースの文脈で古典が語られるとき、そこには文化をこえた対話や相互理解の可能性が含まれています。
これからの古典との付き合い方
北京での第1回世界古典大会と「古典マスター当てゲーム」は、専門的な研究と身近な楽しみ方をつなぐ試みとして位置づけることができます。学会というフォーマルな場と、ゲームというカジュアルな形式を組み合わせることで、古典は「一部の人だけのもの」ではなく、誰もが参加できる共通の話題として再提示されました。
日本の読者にとっても、このニュースは次のような問いを投げかけています。
- 自分の国や地域の「古典マスター」と言えば、誰を思い浮かべるか
- もし同じゲームが日本で行われたら、自分はどのくらい答えられるか
- 古典をもっと身近に感じられる企画を、学校や地域、オンラインでどのように作れるか
日々のニュースやSNSのタイムラインに押されて、古典の本をじっくり開く時間をとるのは簡単ではありません。だからこそ、クイズや動画といった「小さなきっかけ」から古典の世界へ入っていく工夫は、これからいっそう重要になっていくと言えそうです。
日本語で読める国際ニュースを通じて、世界各地で行われているこうした試みを知ることは、自分の学び方や情報との付き合い方を見直すヒントにもなります。北京での世界古典大会と「古典マスター当てゲーム」は、古典とデジタル時代をどうつなぐかを考えるうえで、示唆に富んだ事例のひとつだと言えるでしょう。
Reference(s):
'Guess the masters of classics' at first World Conference of Classics
cgtn.com








