重慶エコパークに広がる「二色の森」 一本の道が分ける春と秋の景色
中国・重慶の山王坪景区にあるエコパークで、「二色の森」と呼ばれる不思議な風景が今、最も美しい季節を迎えています。一本の長い道路を境に、片側は黄金色のラクウショウ(落羽松)、もう片側は深い緑のスギが広がり、まるで春と秋が同時に現れたような景色が生まれています。
一本の道が生み出す「二色の森」
山王坪景区の「二色の森」では、道路を挟んで両側の森林がくっきりと色分けされています。
- 片側:水辺に植えられたラクウショウが、晩秋になると徐々に黄色に色づく
- もう片側:スギ(中国杉)が一年中変わらない深い緑を保つ
このコントラストによって、上空から見ると左右で色が分かれた「二色の森」の景観が現れます。地上から眺めても、道路を境に急に季節が切り替わったように感じられ、歩くたびに写真に収めたくなるスポットになっています。
カルスト地形がつくる自然のキャンバス
山王坪はカルスト地形(石灰岩などが溶けてできた独特の地形)に属する地域です。この地形のもとで、水辺に適したラクウショウと、山の斜面にも育つスギが共存し、晩秋になると色の違いがよりはっきりと表れます。
常緑のスギと、黄金色に変わるラクウショウが隣り合うことで、「同じ季節の中に春と秋が同居している」ような風景が自然に生まれているのが特徴です。人工的なイルミネーションではなく、あくまで自然の色だけで描かれたグラデーションである点も、この景観の魅力といえます。
見頃はいつまで? 2025年のタイミング
山王坪で秋の「二色の森」を楽しめるベストシーズンは、毎年おおむね11月中旬から12月上旬ごろとされています。現在の日時である2025年12月8日も、ちょうどその見頃の終盤にあたります。
この時期には、ラクウショウの黄葉が最も進み、スギの深い緑とのコントラストが強くなるため、写真撮影にも適したタイミングとなります。旅行者や写真愛好家がこの季節を狙って訪れるのは、その一瞬の色の重なりを逃したくないからだといえるでしょう。
観光客と写真愛好家を惹きつける理由
山王坪の「二色の森」は、国内外から多くの観光客や写真愛好家を引きつけています。その背景には、次のようなポイントがあります。
- 同じ場所で、全く異なる二つの色彩を同時に楽しめる
- 一本道を挟んで景色が劇的に変わるため、構図の工夫がしやすい
- 季節限定の風景であり、「今しか撮れない」特別感がある
スマートフォンでの撮影でも、道路を中央に据えた構図や、森の中から見上げるアングルなど、少し視点を変えるだけで印象の異なる写真が撮れるのも魅力です。SNSに投稿しやすい分かりやすいビジュアルであることも、人気が高まる理由の一つといえるでしょう。
「読みやすいのに考えさせられる」自然のニュースとして
2025年の今、世界各地で観光と環境保全のバランスが問われています。山王坪のように、自然の景観そのものが観光資源となっている場所では、訪れる人がその美しさを楽しむと同時に、自然への配慮を意識することも重要になってきます。
二色に分かれた森は、単に「映えるスポット」であるだけでなく、自然の条件が重なって偶然生まれた繊細な景観でもあります。この景色を前にしたとき、
- 自分は何枚の写真を撮るか
- どのようにその場を楽しむか
- 次の世代にもこの風景を残すには、どんな配慮ができるか
といった問いを静かに投げかけてくる存在でもあるかもしれません。
重慶から届く、季節のグラデーション
山王坪景区の「二色の森」は、晩秋から初冬にかけての限られた期間だけ現れる、色彩のグラデーションです。2025年12月8日現在、そのクライマックスの時期を迎えています。
国際ニュースや海外の動きを日本語で追いかけるなかで、こうした自然の話題は、遠くにある土地を少し身近に感じさせてくれるきっかけにもなります。画面越しに伝わる二色の森をきっかけに、重慶という都市や、その周辺に広がる自然環境に目を向けてみるのも良さそうです。
一本の道路を境に分かれた、春と秋のような二つの季節。その不思議な光景は、この冬、重慶から世界へと静かに発信され続けています。
Reference(s):
cgtn.com








