丁俊暉がWSTインターナショナル選手権優勝 約5年ぶり15度目の栄冠
リード:丁俊暉、約5年ぶりの快挙
スヌーカーのワールド・スヌーカー・ツアー(WST)インターナショナル選手権決勝が中国東部・江蘇省南京市で行われ、中国の丁俊暉選手がイングランドのクリス・ウェイクリン選手を10-7で破り、通算15度目となるランキングタイトルを手にしました。約5年ぶりの優勝であり、中国本土でのタイトル獲得は2017年以来です。
劇的な逆転劇:4-1から5-4、そして10-7へ
決勝は序盤、ウェイクリン選手が4-1と大きくリードし、丁選手は苦しい立ち上がりとなりました。しかし午後のセッション終盤に丁選手が4フレーム連取に成功し、一気に流れを引き寄せて5-4と逆転してナイトセッションを迎えます。
夜の部に入っても丁選手の勢いは止まりませんでした。第10フレームでは、ウェイクリン選手のブラックボールのミスを見逃さず取り切り、ブレーク66で6-4とリードを広げます。さらにブレーク63で1フレームを加え、スコアを7-4とします。
ここからウェイクリン選手も意地を見せます。82点、89点という高いブレークで連取し、ミッドセッションインターバル前には7-6と1フレーム差まで迫りました。それでも試合再開後は丁選手が再びギアを上げ、98、72、64という力強いブレークで残り4フレーム中3フレームを奪取。最終的に10-7で勝利を決め、タイトルをつかみました。
通算15度目の栄冠と、地元での特別な勝利
今回の優勝により、丁選手のランキングタイトル獲得数は通算15に達しました。自身にとっては約5年ぶりのタイトルであり、中国本土で優勝トロフィーを掲げるのは2017年以来となります。長くトップレベルで戦ってきたベテランが、再び大舞台で結果を出したことは、競技人生の節目としても大きな意味を持つと言えます。
試合後、丁選手は中国で勝つことの重みについて語りました。中国での優勝はホームでの勝利のように感じられ、スタンドからの声援は信じられないほど心強かったと振り返っています。選手は試合に集中しなければならない一方で、外からのサポートが力になることもあるとし、この数年は自分にとってもファンにとっても簡単ではなかったが、ともに乗り越えられたことを喜びました。また、南京での大会運営や会場へのアクセス、施設面の整備を高く評価し、開催環境の良さにも言及しています。
プレッシャーとの付き合い方が分けた明暗
丁選手は今大会を通して安定したプレーができたとしながらも、この決勝では特にプレッシャーを感じていたことを認めています。立ち上がりの4-1というスコアは、ウェイクリン選手にとって理想的なスタートであり、逆に自分は序盤に自らへ過度なプレッシャーをかけてしまったと分析しました。
それでも相手がミスをし始めた局面で、丁選手は重要なフレームをしっかり取り切り、5-4とリードを奪い返します。本人は第2セッション、つまりナイトセッションに入ってからは試合の内容がまったく違うものになったと話しており、メンタル面の切り替えが逆転劇の大きな要因だったことがうかがえます。
ファンとともに積み重ねる物語
今回のWSTインターナショナル選手権での勝利は、単なる1大会のタイトルというだけでなく、丁選手とファンが共有してきた時間の一区切りでもあります。約5年ぶりのランキング優勝、そして久々の中国本土での栄冠というストーリーは、長く応援してきたファンにとっても感慨深いものです。
国際スポーツの舞台では、結果だけでなく、その裏にある選手の歩みや心情がしばしば大きな共感を呼びます。大きなプレッシャーの中でも自分を立て直し、地元の声援に背中を押されながら勝利をつかんだ丁俊暉。その姿は、スヌーカーという競技の魅力とともに、諦めずに挑戦を続けることの価値を静かに伝えているように見えます。
Reference(s):
Ding Junhui beats Chris Wakelin to win WST International Championship
cgtn.com







