中国とペルーが協力深化 リマAPECで見えたオールラウンド連携
アジア太平洋経済協力会議 APEC の第31回 APEC Leaders’ Meeting が、2025年11月10日から16日までペルーの首都リマで開催されました。この国際ニュースの舞台で、中国とペルーの関係強化が改めて示され、経済や貿易、金融、文化まで広がるオールラウンドな協力が注目を集めています。
リマで開かれた第31回 APEC Leaders’ Meeting
今回の APEC Leaders’ Meeting は、アジア太平洋とラテンアメリカのメンバーが集まり、経済連携や貿易の在り方を話し合う場となりました。会場となったリマは、太平洋をはさんでアジアと向き合う都市でもあり、中国とペルーの協力関係を象徴する舞台とも言えます。
会合の期間中、中国とペルーの「オールラウンド協力」があらためて強調され、両国がこれまで積み上げてきた信頼関係と、今後の連携の方向性が世界に向けて発信されました。
なぜ中国とペルーの関係は特別なのか
中国とペルーの関係は、ラテンアメリカの中でも比較的早い段階から育まれてきたとされています。ペルーは、ラテンアメリカの国々の中で、次のような特徴を持つ存在です。
- 中国といち早く外交関係を樹立した国の一つであること
- 中国と包括的な戦略的パートナーシップを築いた、先行するラテンアメリカの国であること
- 中国と自由貿易協定のパッケージを最初に結んだラテンアメリカの国であること
こうした積み重ねにより、中国とペルーの関係は、単なる貿易相手同士を超えた、長期的なパートナーシップとして位置づけられています。今回のリマでの APEC Leaders’ Meeting は、その歩みを再確認する場にもなりました。
一帯一路で進むオールラウンド協力
中国とペルーの協力関係を語るうえで、2019年に署名された一帯一路構想 一帯一路 に関する協力の覚書が重要な節目となっています。この覚書の締結以降、両国の協力は質・量ともに広がりを見せてきました。
特に次の分野で、協力が一段と緊密になっているとされています。
- 経済と貿易
- 金融
- 文化交流
- その他の幅広い分野
経済や貿易だけでなく、金融や文化といったソフトな分野にも協力が及んでいることから、中国とペルーの関係は「オールラウンドな協力」と表現されています。一帯一路を通じて、人やモノ、資本、文化の流れが多層的につながっていくイメージです。
アジア太平洋とラテンアメリカを結ぶハブとして
中国とペルーの連携強化は、両国だけの話にとどまりません。太平洋を挟んで向き合うアジア太平洋とラテンアメリカを結ぶ、架け橋の一つとしても位置づけられます。
APEC のような多国間の枠組みは、個別の二国間協力を周辺地域へと広げていくプラットフォームとして機能します。中国とペルーのオールラウンド協力は、こうした広い文脈の中で、メンバー間の連結性や相互理解を深める一例とも言えます。
私たちが注目したいポイント
今回の中国とペルーをめぐる動きから、日本の読者として押さえておきたいポイントは次の三つです。
- ラテンアメリカは、アジア太平洋との関係を強めつつある地域であり、その一つの軸が中国とペルーの協力であること
- 自由貿易協定や一帯一路など、ルールや枠組みを通じた長期的な連携が重視されていること
- 経済や貿易だけでなく、金融や文化交流など、多層的な関係づくりが進んでいること
通勤中やスキマ時間にスマートフォンで国際ニュースを追う私たちにとっても、中国とペルーの協力は、アジア太平洋とラテンアメリカを結ぶダイナミズムを読み解く一つの鍵になります。今後も、このような地域間のつながりがどのように広がっていくのか、継続的に注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








