中国と国連女性機関トップが会談 女性の地位向上で連携強化へ
中国の国務委員・シェン・イーチン氏と、国連事務次長で国連女性機関(UN Women)事務局長のシマ・バホス氏が北京で会談し、世界の女性の地位向上に向けて協力を深めていく方針を確認しました。ジェンダー平等が国際社会の重要課題となる中、中国と国連機関の連携強化は、今後の議論にも影響を与えそうです。
北京で中国とUN Womenが会談 世界の女性支援で協力
会談は木曜日、北京で行われ、中国側からは国務委員のシェン・イーチン氏が、国連側からはUN Women(国連女性機関)のシマ・バホス事務局長が出席しました。両者は、世界の女性の権利保護や社会参加の拡大など、「女性のための取り組み(女性の事業)」を国際的に前進させるため、共同で取り組んでいくことで一致しました。
UN Womenは、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント(能力強化)を掲げる国連の機関です。今回の会談では、中国と国連機関がパートナーとしてどのように役割を分担し、世界の女性を支えていくかが焦点となりました。
中国国内で進む女性の活躍 現代化の「重要な原動力」と位置づけ
シェン氏は会談で、中国における女性の地位向上や活躍の場の拡大について、これまでの成果を強調しました。また、中国の現代化を進めるうえで、女性が「重要な原動力」になっていると位置づけたとされています。
シェン氏は、国務委員であると同時に、オールチャイナ・ウィメンズ・フェデレーション(中国の女性団体)のトップも務めています。政府と女性団体の双方の視点を持つ立場から、女性の教育、雇用、社会参加の拡大などを国内外でどう後押ししていくかが、今後の議論のポイントになりそうです。
バホス事務局長「中国の貢献を評価」 経験共有に期待
UN Womenのシマ・バホス事務局長は、中国がこれまで国際社会において女性支援の分野で果たしてきた役割を高く評価しました。そのうえで、今後も中国との協力を一層進めたい考えを示し、中国がこの分野で培ってきた経験を世界各地と共有してほしいと期待を表明しました。
国連機関側が、特定の国に対して「経験の共有」を求めるのは、その国の取り組みが他の地域でも参考になると見なされていることを意味します。中国の事例が、他の国や地域の政策づくりにどう生かされていくのかも注目点です。
国際ニュースとしての意味 2025年の議題ともつながる視点
現在(2025年12月時点)、ジェンダー平等や女性の権利保護は、国連や各国の政策議論の中心にあるテーマの一つです。紛争や災害の場面で女性が直面するリスク、賃金格差や管理職への登用、政治への参加など、課題は多岐にわたります。
その中で、中国とUN Womenのトップレベル会談には、次のような意味合いがあります。
- 国連機関と大国が連携し、女性支援の議題を継続的に国際アジェンダとして保つ狙い
- 中国が自国の取り組みを国際社会に発信し、経験やモデルを共有しようとする動き
- 他の国や地域にとっても、女性の活躍を「社会の成長エンジン」として位置づける発想を再確認するきっかけ
こうした動きは、日本を含む各国が自国のジェンダー政策を見直す際にも、比較や参考材料として意識されていく可能性があります。
読者が押さえておきたいポイント
今回の国際ニュースを整理すると、次の3点がキーポイントです。
- 中国のシェン・イーチン国務委員と、UN Womenのシマ・バホス事務局長が北京で会談し、世界の女性支援で協力強化を確認した。
- 中国側は、女性を自国の現代化を支える「重要な原動力」と位置づけ、これまでの成果を国際社会と共有していく姿勢を示した。
- UN Women側は、中国の貢献を評価し、その経験を世界中と共有してほしいと期待を表明した。
国際ニュースとして見ると、ジェンダー平等は今や個別の社会問題ではなく、各国の成長戦略や国際協力の核心にあるテーマになりつつあります。今回の会談をきっかけに、世界の女性の権利や社会参加をめぐる議論がどのように進んでいくのか、今後の動きにも注目したいところです。
背景にある「日常の変化」への視線
報道では、2024年3月8日に中国南西部・貴州省の村の学校で、女性教員たちがゲームを楽しむ様子を伝える写真も添えられています。国際会議での合意や宣言だけでなく、教室や職場など、日常の場での変化が積み重なってこそ、女性の地位向上は具体的なものになっていきます。
国際ニュースを読む私たちにとっても、「国と国連機関の協力」と「身近な現場での変化」をどう結びつけて考えるかが、これからの大きなテーマと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








